地元の反対受けるF1マイアミGP。市長と主催者が新たなプランを提示、実現への道を探る
将来マイアミのストリートでグランプリレースを開催するというF1の計画は、以前プロジェクトに反対していたマイアミガーデンズ市長のロドニー・ハリスの助力によって大きな後押しを受けた。
南フロリダをアメリカにおけるふたつ目のレース会場としてF1カレンダーに追加するというリバティ・メディアの試みは、この2年の間にいくつかの障害に直面してきた。
ビスケイン大通り周辺を使用するコースレイアウトの計画は、地元住民の強い反対を受けて2019年に廃止された。一方でレース会場をマイアミ・ドルフィンズのハードロックスタジアム周辺に移すというイベント主催者のスティーブン・ロスの案にもストップがかかっている。
地元の住民と代議士らは、このイベントがマイアミガーデンズの住民生活を混乱させると主張し、ロスとF1のレース計画に反対してきた。
しかしながら、昨年、住民グループがマイアミ・デイド郡を相手取って訴訟を起こしたにもかかわらず、さまざまな宿泊施設を含む関係者全員による対話は続けられており、リバティ・メディアはレイアウトの変更案を提出している。
4月8日、マイアミガーデンズ市長のロドニー・ハリスは、地元の活動家への譲歩としてハードロックスタジアムと共同で解決案を提出した。
この提案には、住民、企業、レストランに対してだけでなく、地元住民向けのインターンシッププログラムも含む500万ドル(約5億4800万円)の経済対策も盛り込まれた。
またこの計画には、コースの一部エリアにおける騒音緩和バリアの建設と、レースウイーク中に大気環境と騒音レベルを監視することも掲げられている。
市議会は14日に、この解決策について投票を行う予定だ。その結果はF1と主催者がマイアミでF1グランプリを開催できるかどうかの運命を永久に決定づける可能性がある。
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