ELMS初参戦のレーシング・エンジニアリング、開幕戦デビューウイン
ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ開幕戦ル・カステレ4時間レースが4月15日、フランスのポール・リカールで行われ、レーシング・エンジニアリングの24号車オレカ07・ギブソン(ノルマン・ネート/オリビエ・プラ/ポール・プチ組)が総合優勝を飾った。
LMP2、LMP3、LMGTEの全3クラス、合計45台が参加したELMS開幕戦。晴天のなかスタートが切られた決勝では、ニコラス・ラピエール駆るドラゴンスピードの21号車オレカ07が、3番手グリッドから首位に躍り出てレースをリードしていく。
第1スティントを終えてなお、ラピエールは24号車オレカとシグナテック・アルピーヌ・マットムートの36号車アルピーヌA470・ギブソンを従えての走行を続けていくが、不運にもタイヤトラブルに見舞われ緊急ピットインを余儀なくされる。
ラピエールからバトンを引き継いだヘンリック・ヘドマンは24号車オレカの後ろでコースに復帰すると、その後、遅れを取り戻すべく追い上げを見せるが、その最中にスピリット・オブ・レースの55号車フェラーリ488 GTEと絡みミストラル・ストレートエンドの9コーナーでクラッシュ。マシンはガレージまで戻ってきたが、修復は難しいと判断されスタートから2時間を目前に控えたタイミングでリタイアとなった。
レースは前述のクラッシュによるフルコースイエロー、セーフティカー先導を経て残り約90分再開されると、ここでアンドレ・ネグラオ駆る36号車アルピーヌがプチのドライブする24号車オレカをパスして首位に浮上する。
しかし、それぞれがアンカーを務めるドライバーに交代した終盤のスティントでは形成が逆転。エースのプラが駆る24号車オレカが、ピエール・ティリエに代わった36号車アルピーヌを交わしてふたたびトップに浮上すると、そのままトップチェッカーを受け2018年開幕戦を制した。
「完璧な週末だったと思う」と優勝後に語ったプラ。
「今回はレーシング・エンジニアリング挑んだ最初のレースであり、チームにとってもELMSでの最初のレースだった。そこで勝利を収めたことは、本当に素晴らしいことだ!」
総合2位はTDSレーシングの33号車オレカ07(マシュー・バキシビエール/フランシスコ・ペロード/ロイック・デュバル組)、同3位にはデュケイン・エンジニアリングの29号車オレカ07(ピエール・ラグエス/ニコラス・ジャミン/ネルソン・パンチアティシ組)が入った。Gドライブ・レーシングの26号車オレカ07が4位で続き、トップ争いを演じた36号車アルピーヌは5位でレースを終えている。
LMP3クラスはRLR・Mスポーツの16号車リジェJS P3・ニッサン、LMGTEクラスはJMWモータースポーツの66号車フェラーリ488 GTEが各クラス優勝を飾った。
ELMS次戦第2戦は5月11〜13日、イタリア・モンツァで4時間レースが行われる。
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