思いっきり振ってもつかまる! 菊地絵理香は左足の“アウトステップ”でインから下ろす【女子プロのドラテク】

2024年4月23日(火)13時30分 ALBA Net

菊地絵理香は左カカトでつかまえる(撮影:鈴木祥)

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今季はここまで6試合に出場して、開幕戦の3位を含むトップ10が3回と好調な滑り出しを見せている菊地絵理香。フェアウェイキープ率は74.7%で現在10位につけている。そんなツアー通算6勝を挙げているベテランのスイングを、石井忍が解説する。




菊地プロはダウンスイングで過度なタメを作らないところが小祝プロによく似ています。手首のスナップを使わないので、スピードを上げにくい半面、再現性は高くなる。

また、ボールを真ん中寄りに置いて、体の正面でインパクトを迎えています。あまりハンドファーストではないので、比較的真似をしやすいスイングと言えるでしょう。

バックスイングを上げるときはしっかり右足の裏で支え、切り返したときには左足の内側で体重を受け止めています。面白いのは左カカトの動きです。踏み込んだときに左カカトがアドレスよりも少し外側に出る。アウトステップしているのです。そうすることで胸が開きづらくなるし、思いっ切り左に回転してもボールをつかまえていけます。


スライスしやすい人は、アドレスから左ツマ先を閉じておいてもいいと思います。菊地プロのように切り返しでアウトステップするのは大変ですから。左ツマ先を開くとカット軌道になりやすいので、アドレスで閉じておけばインから下ろせますよ。

■菊地絵理香
きくち・えりか/1988年生まれ、北海道出身。2012年から11季連続でシードを維持。ショットからパットまで穴がないオールラウンダーで、これまでにツアー通算6勝を挙げている。ミネベアミツミ所属。

■石井忍
いしい・しのぶ/1974年生まれ。千葉県出身。98年にプロ転向し、かつてはツアープレーヤーとしてレギュラーツアーで戦っていた。現在は『エースゴルフクラブ』を主宰し、プロゴルファーやアマチュアの指導を行うほか、軽快なトークで解説者としても人気を博す。


◇ ◇ ◇

●今年の「ヤマハレディースオープン葛城」でツアー通算10勝目を挙げた小祝さくら。安定したドライバーショットのポイントは、ダウンスイングで過度なタメを作らないところにある。関連記事【“タメ少”だから再現性が高い! 小祝さくらはライン出しイメージでポーンと打つ】をチェックしよう。


<ゴルフ情報ALBA Net>

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