5年ぶりの中国GP、F1グラウンドエフェクトカーが上海初走行へ。バンプ除去で準備も「未知の要素が多く大きな挑戦に」
2019年以来のF1中国GPが、今年4月19日〜21日に開催される。Covid-19のパンデミックの影響で開催中止が続き、上海インターナショナルサーキットで大規模な国際イベントが開催されるのは5年ぶりだ。そのため、路面状況に予測できない要素があり、さらに2022年に導入されたF1グラウンドエフェクトカーが上海を走るのはこれが初めてとなるため、タイヤサプライヤーのピレリは、初めてのサーキットに行くようなものになると予想している。
上海インターナショナルサーキットは湿地の上に建設されており、毎年、サーキットの一部が数ミリずつ沈下している。ピレリとF1チームは、コースが長年使用されていなかったことと、地盤の沈下による影響を懸念、FIAは今年初めに調査を行った。
FIAは調査結果をサーキット側に送り、サーキットデザイナーのヘルマン・ティルケの会社が、トラックの最も問題のあるエリアを特定する作業に当たった。3Dデジタル技術と工作機械を組み合わせて、精密な切削、ショットピーニング、シーリングなどの一連の措置を講じ、ヘアピン前のロングストレートで激しいポーパシングが復活するのを防ぐため、路面のバンプを最小限に減らすことを目標に作業が行われた。
過去2カ月に行われた作業によって、バンプは大幅に軽減されたと考えられている。ただ、ターマックの状態についての情報をピレリはほとんど持っておらず、路面のグリップレベルを予測するのは非常に難しい。
ピレリのF1チーフエンジニア、シモーネ・ベラは、「新しいサーキットに行くようなものだ」と中国GPについて語った。
「2019年開催時とは、マシンもタイヤも異なっている。18インチホイールも導入された。この5年間、サーキットはほぼ使用されていなかった。レースが行われたのはせいぜい1年に1回程度だったのだ」
「路面が実際どのように変化したかは、イベント前のアスファルトの測定から知るしかない。以前はミクロの粗さについてもマクロの粗さについても、ターマックはかなり粗かった。この数年でトラックがどういう形で変化したかを理解する必要がある。それは、我々にとって、何よりチームにとって、大きな挑戦になるだろう」
今年の中国GPはスプリントフォーマットで開催される。そのため、金曜日には、フリープラクティスを1回行っただけで、スプリント用予選を行うことになり、チームが多くのデータを得るための時間はあまりない。
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