【J1リーグ2023】第8節ベストイレブン
4月15日に開催された、2023明治安田生命J1リーグの第8節。開幕から好調のヴィッセル神戸は、鹿島アントラーズのホームに乗り込み5-1の大勝で勝利数をリーグ単独で6に伸ばした。一方の鹿島はこれで4連敗。苦しい序盤戦を過ごしている。
ここでは、J1第8節で活躍した選手たちを、ベストイレブン形式で紹介していく。
GK:大迫敬介(サンフレッチェ広島)
4連勝と波に乗った状態で第8節を迎えたサンフレッチェ広島。反対に開幕から未勝利と苦しむ横浜FCを相手に完封勝利を収め、連勝を5に伸ばし首位を猛追している(3-0)。そんな広島の堅守を支えたのがGK大迫敬介だ。FW小川航基を中心にリズムよくゴールに迫る横浜FCに対しても、終始安定した対応でピンチをしのぎ、至近距離からのヘディングも左手一本でセーブするなど守護神としての役割を全うした。
DF:中谷進之介(名古屋グランパス)
前節は浦和レッズとの上位対決に臨み、互いに一歩も譲らず0-0に終わった名古屋グランパス。今第8節は名古屋にとっての鬼門、等々力陸上競技場へ乗り込み、川崎フロンターレを相手に勝利を収めた(2-1)。そんな接戦のなかで、DF中谷進之介の守備の貢献度はいつも以上に高かったように見えた。技術の高い川崎の攻撃陣を相手に、剥がされてもついていく厳しいマークを終始見せ続けリズムを作らせず、完封とはならなかったが、相手の追い上げムードを食い止める働きを見せた。
DF:アレクサンダー・ショルツ(浦和レッズ)
開幕から2連敗したものの、直近5試合は4勝1分けと調子を上げていた浦和レッズ。そして迎えた今第8節は、北海道コンサドーレ札幌を相手に4-1と大量得点で勝利を収め、6戦負けなしと好調を維持した。特に今節、攻守両面で活躍を見せたのが、DFアレクサンダー・ショルツだ。守備での安定感はいつも通りに、攻撃にも積極的にボールを持ち出して参加。自身の持ち出しから駆け上がり先制ゴールを挙げるなど、FW顔負けの活躍を見せた。
DF:マリウス・ホイブラーテン(浦和レッズ)
今季浦和レッズへ加入したDFマリウス・ホイブラーテン。ここまでも正確なフィードで攻撃への貢献も見せていたが、今第8節は、終了間際に得たセットプレーを頭で合わせ、嬉しい移籍後初ゴールでチームの勝利に大きく貢献した(対北海道コンサドーレ札幌4-1)。守備面でも相手が直近2試合で6得点を挙げていることを考慮すれば、完封とまではいかなかったものの、1失点に抑えられたことでホイブラーテンをはじめ守備陣も好調であることの証になったはず。次節以降も、引き続き浦和両センターバックの攻撃力にも注目だ。
MF:奥埜博亮(セレッソ大阪)
好ゲームが多いながらも、今一つ勝ち星を積み上げられないセレッソ大阪。しかし、今8節はFC東京を相手に接戦を制し(2-1)、上位勢に食らいついていく姿勢を見せた。そんな勝利の立役者となったのがMF奥埜博亮だ。いつも通り中盤の底で相手に簡単には自由を与えない守備で貢献しながら、攻撃でも2ゴールを挙げる活躍を見せている。相手のスーパーゴールもあり、失点を0にすることはできなかったが、貴重な勝ち星を得る原動力となった。
MF:マテウス・サヴィオ(柏レイソル)
前節は今季初勝利を挙げ、連勝を狙う中迎えた今第8節の柏レイソル。残念ながらサガン鳥栖を相手に1-1と勝利を得ることはできなかったが、そんな中でも柏の背番号「10」MFマテウス・サヴィオの活躍ぶりは次節以降にも大いに期待が持てるものだった。再三強烈なミドルシュートで鳥栖ゴールを脅かし、先制を許す展開の中でこぼれ球に詰めて同点弾をマーク。チャンスメイクでも貢献し改めてゲームメーカーぶりも披露した。
MF:東俊希(サンフレッチェ広島)
今第8節も勝利(対横浜FC3-0)し、連勝街道を突き進むサンフレッチェ広島。そんな広島の左サイドで躍動したのがMF東俊希だ。逆サイドからのクロスに反応し先制点をマークし、さらに鋭いグラウンダーのクロスで相手のオウンゴールを誘って見せた。開幕から3戦勝利が無く出遅れた広島。首位を追いかける上で連勝をどこまで伸ばすのか注目だ。
MF:伊藤涼太郎(アルビレックス新潟)
開幕から好調を見せているアルビレックス新潟のMF伊藤涼太郎。今第8節はアビスパ福岡を相手に前半から2点を先行される難しい試合展開だったが、最終的には伊藤の活躍でひっくり返して見せた(3-2)。後半開始早々に直接フリーキックを沈めると、終盤にミドルで同点弾をマーク。さらに終了間際にこぼれ球を押し込みハットトリックを達成。まさに「伊藤劇場」とも呼べる試合展開を作り出した。
FW:渡邊凌磨(FC東京)
残念ながら今第8節でセレッソ大阪に敗れ(1-2)、4戦未勝利となったFC東京。しかし、そんな中でもFW渡邊凌磨の活躍ぶりは明るい話題と言えよう。ミドルレンジから強烈なシュートで相手守備陣に脅威を与え、極めつけはゲームを一時同点にする圧巻のボレー。胸トラップからの見事なボレーを叩き込むゴールセンスは、次節以降の勝利への布石ともいえる1発になったのではないだろうか。
FW:パトリック(京都サンガ)
リーグ戦2連敗で迎えた第8節の京都サンガ。相手は前節に今季初勝利を挙げ、連勝を狙うガンバ大阪。関西勢同士の対戦となったことも相まって激しい試合展開となった。そんな試合を決定づけるゴールを挙げたのが、昨年まではガンバ大阪に所属していたFWパトリックだった。終盤の決定機を逃さず、値千金の勝ち越しゴールを挙げたあとでも、古巣への敬意感じるゴールセレブレーションを見せたパトリック。激しい試合の中でも、印象的な感動する場面を作り出した。
FW:大迫勇也(ヴィッセル神戸)
好調ヴィッセル神戸を牽引するFW大迫勇也は、2009〜2013年に所属した古巣鹿島アントラーズ相手でも圧巻の活躍を見せた(5-1)。DF植田直通、DF関川郁万という屈強な鹿島の最終ラインを相手にしながらも、高いポストプレー技術で起点になり続け攻撃を牽引。自身も2得点を挙げてチームをさらに勢いづける大勝に大きく貢献した。
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