BTCC:スラクストン・テストは王者サットンのスバル・レヴォーグGTがトップタイム
開幕戦を終えたBTCCCイギリス・ツーリングカー選手権は、第3戦の舞台となるシーズン最速のサーキット、スラクストンで合同テストを開催。午前午後の2セッションを終えて、ディフェンディングチャンピオンのチームBMR、スバル・レヴォーグGTが最速を記録した。
今季から水平対向4気筒ターボのエンジンチューナーをスウィンドン・レースエンジニアリングにスイッチし、開幕戦では3ラウンドで2度のトップ10入りに留まっていた王者アシュリー・サットン。
午前のセッションでは5番手タイムだったものの、午後にはさらにタイムアップを果たし1分15秒17という総合トップタイムをマーク。FRのスバル・レヴォーグGTで40周のラップを重ねる充実のテストとなった。
その王者に続いたのは、チームHARDのフォルクスワーゲンCCをドライブする伏兵マイク・ブッシェルで、ルノー・クリオUKで2度のタイトルを獲得したルーキーは1日の終わりとなるセッション終盤に自己最速ラップを記録。スバル・レヴォーグGTからわずか0.026秒遅れとなる、上々のタイムを記録してみせた。
一方、今季から新型のFK8ベースとなるNGTC仕様ホンダ・シビック・タイプRにスイッチしたチーム・ダイナミクスのマット・ニールは、スロットル関連のトラブルで午前は8周の走行に留まったものの、午後には速いペースで周回を重ねトップから0.1秒以内となる1分15秒811を記録し3番手でテストを終えた。
トップ10までわずか0.4秒差に収まる僅差のタイムシートとなったテストを終え、王者サットンも「この速いトラックで全員が順調にプログラムをこなしたこともあり、前後を走っているドライバー全員が速いと感じた一日だった」と振り返った。
「僕らはマイレージを稼ごうという目的でここへ来て、2018年モデルのスバル・レヴォーグGTに関していくつかの重要な事柄を見つけられたと思う。これは(第3戦の)スラクストンに向けたテスト、ということではなくシーズン全般の成績に関わる良いテストになった」
「開幕前は公式テスト(メディアデイ)を含めて主にドニントンパークでテストを重ね、開幕はブランズハッチが舞台だったけど、そのどちらも雨がらみだった。ここへ来てようやくその他の領域で確認すべき項目をテストし、重要な発見を得られた。そのうちのいくつかが(第2戦の)ドニントンへ引き継がれることを願っている」
開幕戦オープニングラウンドの勝者で、ユーロテック・レーシングのFK2型ホンダ・シビック・タイプRに乗るジャック・ゴフが、モーターベース・パフォーマンスのフォード・フォーカスRSの2台、サム・トルドフとトム・チルトンを抑えて4番手。
そのチルトンは、午前のセッションで1分15秒979を記録してトップタイムをマークしており、午後になってタイム更新のなかったドライバー2名のうちのひとり。そのもうひとりは、こちらも開幕戦ラウンド2でBTCC初勝利を挙げたセナ・プロクター(パワー・マックス・レーシング/ボクスホール・アストラBTCC)で、最終的に10番手でテストを終えている。
その間を埋める7、8、9番手には、同じくボクスホール・アストラBTCCのジョシュ・クック、チーム・ダイナミクスのルーキー、ダン・カミッシュ(FK8ホンダ・シビック・タイプR)、そしてメルセデス・ベンツAクラスのエイデン・モファット(レーザー・ツールズ・レーシング)が入った。
この日のテストには総勢25名のドライバーが参加し、チームHARDのフォルクスワーゲンCCをシェアしたボビー・トンプソンとマイケル・ケインが午後のみの走行。
今季からFK2型ホンダ・シビック・タイプRにスイッチしたBTCノーリン、トヨタ・アベンシスのポイントリーダー、トム・イングラム擁するスピードワークス・モータースポーツ、MG6 GTを加えた4台体制となったAmDチューニング.comチームがテストをスキップしている。
続くBTCC第2戦のドニントンパークは4月27〜29日に。第3戦でテストの舞台でもあったスラクストン戦は5月18〜20日に開催される。
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