バーディ量産!2週連続優勝の竹田麗央 “重いバックスイング”はパット上手の共通点【優勝者のスイング】
初日から首位を走る完全優勝で、史上4人目となる初優勝からの2連勝を達成した竹田麗央。最終日は後続と並ばれる場面もあったが、12番、13番と連続バーディ、16番、18番もバーディを奪い、2位に3打差をつけて勝利した。
そんな彼女のゴルフを見たプロコーチの南秀樹は、「前週に初優勝したことで自信もついたのではないでしょうか。最終日最終組は、歴代の賞金女王である鈴木愛とのペアリング。一時は差が縮まりましたが、そこから盛り返すようにバーディを重ねています。スイングがいいのはもちろん、精神的にも充実しているように見えます」と話す。
今季は開幕戦こそ予選落ちに終わったものの、その後4試合連続でトップ10位入りし、「富士フィルム・スタジオアリス」で12位の後、2連勝と好調をキープしている竹田。スタッツを見るとバーディ数は22.5Rで93個と2位につけている。
「ここまでバーディを奪えるのはパッティングが良いから。初優勝をした熊本空港CCと今回の川奈ホテルGCでは、天候もあってグリーンのコンディションは別物。それに対応できるパットの技術、フィリーリングも持ち合わせています」(南)。
我々アマチュアも参考になるのがパッティングのストロークで、彼女のような「重いバックスイング」を真似するべきだという。「パッティングが上手い選手の共通点で、バックスイングを体で上げています。パッと手先で上げるのではなく、体幹を使って上げていくんです。ボールに力が伝わり、ラインに乗せやすく、川奈のような芝目のある高麗グリーンでも、しっかりとコロがせるんです」。
体幹で上げる際には、頭を動かさないことがポイントになる。「ウェッジを2本持ってパットの素振りをしてください。グリップも太くなるので、手首をロックしやすく、総重量も出るので、お腹に力を入れて体幹で上げやすくなります」。
動きの確認はボールが3つ入ったスリーブケースを、バックスイングで押して「ゆっくり押すことができれば、動きは良くなっている」と南。カップインの確率を上げるには、ラインに乗せること、そのためには体幹でクラブを上げる“重いバックスイング”が欠かせないのだ。
南秀樹
プロゴルファーである父の影響でゴルフを始め、高校卒業後にティーチングプロ資格を取得。クラブを使うことを主とする指導法が高い評価を得ている。幼少期から鈴木愛を指導するなど、ツアーで活躍する数多くのプロをサポートしている。新宿中央クリニック所属
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