F1アゼルバイジャンGP 木曜会見:子犬の話題に笑みがこぼれるヒュルケンベルグ「まだ飼っているわけじゃないよ」
2019年のF1第4戦アゼルバイジャンGPの木曜日会見は、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、ケビン・マグヌッセン(ハース)、ランス・ストロール(レーシングポイント)の4人。まず、最初はこのバクー市街地サーキットに良い思い出があるふたりのドライバーから。
ひとり目は、2016年のGP2シリーズ時代(現在はFIA-F2)に、バクーでのレース1とレース2を制し、ダブルウィンを飾ったジョビナッツィだ。
「確かにここには最高の思い出がある。 GP2に初めて参戦した2016年に、初めて優勝したのがこのアゼルバイジャンだった。バクーは難しいコースで、レースでアクシデントが発生しやすい。でも、同時にセーフティカーも頻繁に出るので、何が起きるかわからない。F1では初めてのレースとなるけど、楽しみにしているよ」
次にデビューイヤーの2017年に、このアゼルバイジャンGPで初めて表彰台に上がったストロールだ。
「あのレースは、いまでも忘れることができない記念すべき一日だった。F1の表彰台に上がるなんて、本当に特別なことだったよ。 あの年もそうだったように、ここでは毎年多くの波乱がある。セーフティカーの出動するタイミングによって、レースが大きく左右されることも珍しくないからね。今年がどうなるのか楽しみだよ」
このふたりとは対照的なのが、マグヌッセンとヒュルケンベルグだ。
マグヌッセンは2018年のレース終盤のセーフティカー解除直後に、ピエール・ガスリーと接触事故を起こしていた。メインストレートでマグヌッセンに幅寄せされたガスリーは「ケビンは僕これまでにレースをした中で最も危険な男だ。だってレース再開時に、時速300kmで僕をコンクリートウォールに追いやったんだからね!!」と痛烈に非難され、謝罪していた。
■2018年のアゼルバイジャンGPは散々な結果に終わったケビン・マグヌッセンとニコ・ヒュルケンベルグ
そんなマグヌッセンがいま、最も頭を悩ませているのがハースのマシンの戦闘力だ。予選ではQ3に進出しながら、レースになるとポイント圏外へ脱落するというレースが続いているからだ。
「確かに僕たちは予選では開幕3戦でいずれもQ3に進出する速さがありながら、レースでは2番目に遅いマシンになっている。これは明らかに問題だ。チームは必死に解決を試みているけど、まだ完全に解決したとはいえない。 何が問題なのか、そしてそれはどうして起きてしまうのかを調査している段階だ。 もちろん、何もしていないわけじゃない。いくつかの修正は施しているから、それがどのような結果を生むのかここで確認したい。ただ、忘れてはいけないのは、このサーキットではマシンが遅くても、ポイントが取れるということ」
最後はヒュルケンベルグ。昨年は予選前にギヤボックス交換を行い、5グリッド降格のペナルティを受け、レースではクラッシュといいところがなかった。そんなヒュルケンベルグにこんな質問が。
「あなたが子犬を飼い始めたらしいですが、それは悪運を払うためですか?」
するとヒュルケンベルグは、質問者を見ながら笑顔でこう答えた。
「あなたは僕に“イエス”と言ってほしいんだと思うけど、残念ながらそうじゃないんだ。僕は昔から犬が大好きで、そろそろ、欲しいなと思っていたんだ。 でも、まだ飼っているわけじゃないよ」
どことなく猫顔をしているヒュルケンベルグだが、犬派だとは知らなかった。
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