チェルシー、暫定4位のヴィラとドロー…前半2失点も、後半猛攻でマドゥエケ&ギャラガーがゴール
サッカーキング2024年4月28日(日)6時12分
後半怒涛の猛攻を見せたチェルシーは、逆転まであとわずかだった [写真]=Getty Images
プレミアリーグ第35節が27日に行われ、アストン・ヴィラとチェルシーが対戦した。
ここまで20勝6分8敗の成績で勝ち点「66」を積み上げ、現在は4位につけているアストン・ヴィラ。来季のチャンピオンズリーグ出場権獲得も現実味を帯びてきたなかでシーズン終盤戦に突入しており、現在はプレミアリーグで2連勝中だ。
対するチェルシーはプレミアリーグ8試合を4勝4分と無敗で駆け抜けていたものの、ミッドウィーク開催の第29節延期分ではアーセナルに0-5と大敗。その直前にはFAカップ準決勝で、終盤の失点によりマンチェスター・シティに0-1で敗北しており、難しいシーズン終盤戦を過ごしている。
アストン・ヴィラはパウ・トーレス、ドウグラス・ルイス、オリー・ワトキンスといった主力がスターティングメンバー入り。一方、チェルシーはチアゴ・シウヴァ、モイセス・カイセド、コナー・ギャラガーらが先発に並んだ。エンソ・フェルナンデスは負傷の影響で今季残りの試合を欠場することが伝えられているが、前節アーセナル戦を体調不良により欠場していたコール・パルマーはスタメンに戻ってきた。
試合は立ち上がりの4分に動く。アストン・ヴィラは敵陣右サイドでレオン・ベイリーがボールをキープすると、中央へ落として1度やり直し。ユーリ・ティーレマンスを経由してボールを受けたP・トーレスが最終ラインから持ち運び、スルーパスを送ると、ボックス左のスペースへ侵入したリュカ・ディニュがマイナスへ折り返す。ボックス中央へフリーで走り込んだジョン・マッギンがダイレクトで合わせると、シュートはマルク・ククレジャに当たってゴールイン。アストン・ヴィラが早い時間帯に均衡を破った。
良い入りを見せたのはアストン・ヴィラだったが、その後はチェルシーがボールを保持し、徐々にゴールへ迫る場面を増やしていく。16分には自陣から反撃の隙をうかがうと、ピッチ中央付近で前を向いたカイセドがシンプルな浮き球パスで背後のスペースを使う。抜け出したニコラス・ジャクソンが右足でループシュートを沈めたが、ここはオフサイドと判定され得点は認められない。
それでも、流れを引き寄せたチェルシーはミハイロ・ムドリク、パルマー、カイセドらがフィニッシュまで持ち込むシーンを作る。34分にはブノワ・バジアシーレからのスルーパスで、ムドリクがボックス左のスペースへ侵入。中央への折り返しは通らなかったものの、こぼれ球を拾ったカイセドがスルーパスを送ると、今度はククレジャがボックス左へ飛び出してクロスボールを送る。中央で高く飛んだN・ジャクソンがヘディングシュートを放ったが、ここは右ポストに嫌われた。
チェルシーは自分たちの時間帯で仕留めることができず、前半も終盤に差し掛かると、今度はアストン・ヴィラが好機を創出。42分、GKエミリアーノ・マルティネスからの正確なフィードで右サイドバックのマティ・キャッシュが高い位置を取ると、ベイリーを目がけたスルーパスは通らなかったものの、こぼれ球をキャッシュが自ら回収。左へ繋ぐと、モーガン・ロジャーズがうまくシュートコースを作って右足フィニッシュを沈めた。アストン・ヴィラが2点をリードしてハーフタイムに突入している。
ハーフタイム明け、アストン・ヴィラにアクシデントが発生。前半途中にもアクシデントにより、ティーレマンスがムサ・ディアビとの交代でピッチを後にしていたものの、後半はGKのE・マルティネスがプレー続行不可能に。ベテランのGKロビン・オルセンが代わって送り出された。
後半に入るとチェルシーが主導権を握る。特に右ウイングに入ったノニ・マドゥエケが、独特のリズムのドリブルから数多くのチャンスを作り出すなど、試合を支配してチャンスの数を増やす。
このような状況で迎えた62分、チェルシーは敵陣右サイドでマドゥエケがプレスをかけ、アストン・ヴィラの自由な前進を阻むと、ギャラガーとパルマーも連動してD・ルイスからボールを奪い取る。パルマー、ギャラガーと繋いでボックス中央へ走っていたマドゥエケにボールが渡ると、ダイレクトでゴールネットを揺らした。
マドゥエケのゴールで1点を返し、チェルシーはさらに勢い付くも、なかなか次の1点は奪えない。このまま1点ビハインドで終盤に差し掛かったが、81分に再び試合が動いた。右サイド開いた位置でボールを受けたマドゥエケが中央へ繋ぐと、ボックス手前右寄りの位置で前を向いたギャラガーが、左足でミドルシュートを放つ。狙い澄ました一撃がゴールに吸い込まれ、チェルシーが試合を振り出しに戻した。
猛攻を続けるチェルシーは後半アディショナルタイム、ボックス手前の位置で相手のクリアミスを拾ったパルマーが、ドリブル突破でペナルティエリアへ侵入。GKオルセンと1対1のチャンスを迎えたものの、ここはベテランGKの好セーブに阻まれる。
だが、このプレーで右コーナーキックを獲得すると、パルマーが左足でインスイングのボールを供給。ファーサイドへ流れたボールに対してバジアシーレが粘りを見せ、左足で折り返すと、中央でフリーになっていたアクセル・ディサシがヘディングシュートを沈めた。直前に負傷したT・シウヴァとの交代でピッチへ送り出されていたディサシのゴールで、チェルシーが試合をひっくり返したかと思われたが、ここはバジアシーレのファウルと判定され得点は認められず。試合はこのままタイムアップを迎えた。
ホームチームのアストン・ヴィラは公式戦7試合無敗をキープ。現時点で4位であることに変わりはないものの、5位のトッテナムは消化試合数が3つ少ないなかで勝ち点差「7」となっているため、トッテナムの未消化試合の成績次第では順位が入れ替わる。一方、チェルシーは公式戦の連敗を2でストップ。後半の猛攻で逆転までは持ち込めなかったが、今後への手応えを感じさせるような一戦となった。
この後、アストン・ヴィラは5月2日にヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)・準決勝ファーストレグのオリンピアコス戦をホームで戦い、5日には次節のプレミアリーグでブライトンの本拠地に乗り込む。一方、チェルシーは2日、第26節延期分のトッテナム戦をホームで戦った後、5日に次節のプレミアリーグでウェストハムをホームに迎える。
【スコア】
アストン・ヴィラ 2-2 チェルシー
【得点者】
1-0 4分 マルク・ククレジャ(OG/アストン・ヴィラ)
2-0 42分 モーガン・ロジャーズ(アストン・ヴィラ)
2-1 62分 ノニ・マドゥエケ(チェルシー)
2-2 81分 コナー・ギャラガー(チェルシー)
【ハイライト動画】チェルシーが後半に怒涛の猛攻!
ここまで20勝6分8敗の成績で勝ち点「66」を積み上げ、現在は4位につけているアストン・ヴィラ。来季のチャンピオンズリーグ出場権獲得も現実味を帯びてきたなかでシーズン終盤戦に突入しており、現在はプレミアリーグで2連勝中だ。
対するチェルシーはプレミアリーグ8試合を4勝4分と無敗で駆け抜けていたものの、ミッドウィーク開催の第29節延期分ではアーセナルに0-5と大敗。その直前にはFAカップ準決勝で、終盤の失点によりマンチェスター・シティに0-1で敗北しており、難しいシーズン終盤戦を過ごしている。
アストン・ヴィラはパウ・トーレス、ドウグラス・ルイス、オリー・ワトキンスといった主力がスターティングメンバー入り。一方、チェルシーはチアゴ・シウヴァ、モイセス・カイセド、コナー・ギャラガーらが先発に並んだ。エンソ・フェルナンデスは負傷の影響で今季残りの試合を欠場することが伝えられているが、前節アーセナル戦を体調不良により欠場していたコール・パルマーはスタメンに戻ってきた。
試合は立ち上がりの4分に動く。アストン・ヴィラは敵陣右サイドでレオン・ベイリーがボールをキープすると、中央へ落として1度やり直し。ユーリ・ティーレマンスを経由してボールを受けたP・トーレスが最終ラインから持ち運び、スルーパスを送ると、ボックス左のスペースへ侵入したリュカ・ディニュがマイナスへ折り返す。ボックス中央へフリーで走り込んだジョン・マッギンがダイレクトで合わせると、シュートはマルク・ククレジャに当たってゴールイン。アストン・ヴィラが早い時間帯に均衡を破った。
良い入りを見せたのはアストン・ヴィラだったが、その後はチェルシーがボールを保持し、徐々にゴールへ迫る場面を増やしていく。16分には自陣から反撃の隙をうかがうと、ピッチ中央付近で前を向いたカイセドがシンプルな浮き球パスで背後のスペースを使う。抜け出したニコラス・ジャクソンが右足でループシュートを沈めたが、ここはオフサイドと判定され得点は認められない。
それでも、流れを引き寄せたチェルシーはミハイロ・ムドリク、パルマー、カイセドらがフィニッシュまで持ち込むシーンを作る。34分にはブノワ・バジアシーレからのスルーパスで、ムドリクがボックス左のスペースへ侵入。中央への折り返しは通らなかったものの、こぼれ球を拾ったカイセドがスルーパスを送ると、今度はククレジャがボックス左へ飛び出してクロスボールを送る。中央で高く飛んだN・ジャクソンがヘディングシュートを放ったが、ここは右ポストに嫌われた。
チェルシーは自分たちの時間帯で仕留めることができず、前半も終盤に差し掛かると、今度はアストン・ヴィラが好機を創出。42分、GKエミリアーノ・マルティネスからの正確なフィードで右サイドバックのマティ・キャッシュが高い位置を取ると、ベイリーを目がけたスルーパスは通らなかったものの、こぼれ球をキャッシュが自ら回収。左へ繋ぐと、モーガン・ロジャーズがうまくシュートコースを作って右足フィニッシュを沈めた。アストン・ヴィラが2点をリードしてハーフタイムに突入している。
ハーフタイム明け、アストン・ヴィラにアクシデントが発生。前半途中にもアクシデントにより、ティーレマンスがムサ・ディアビとの交代でピッチを後にしていたものの、後半はGKのE・マルティネスがプレー続行不可能に。ベテランのGKロビン・オルセンが代わって送り出された。
後半に入るとチェルシーが主導権を握る。特に右ウイングに入ったノニ・マドゥエケが、独特のリズムのドリブルから数多くのチャンスを作り出すなど、試合を支配してチャンスの数を増やす。
このような状況で迎えた62分、チェルシーは敵陣右サイドでマドゥエケがプレスをかけ、アストン・ヴィラの自由な前進を阻むと、ギャラガーとパルマーも連動してD・ルイスからボールを奪い取る。パルマー、ギャラガーと繋いでボックス中央へ走っていたマドゥエケにボールが渡ると、ダイレクトでゴールネットを揺らした。
マドゥエケのゴールで1点を返し、チェルシーはさらに勢い付くも、なかなか次の1点は奪えない。このまま1点ビハインドで終盤に差し掛かったが、81分に再び試合が動いた。右サイド開いた位置でボールを受けたマドゥエケが中央へ繋ぐと、ボックス手前右寄りの位置で前を向いたギャラガーが、左足でミドルシュートを放つ。狙い澄ました一撃がゴールに吸い込まれ、チェルシーが試合を振り出しに戻した。
猛攻を続けるチェルシーは後半アディショナルタイム、ボックス手前の位置で相手のクリアミスを拾ったパルマーが、ドリブル突破でペナルティエリアへ侵入。GKオルセンと1対1のチャンスを迎えたものの、ここはベテランGKの好セーブに阻まれる。
だが、このプレーで右コーナーキックを獲得すると、パルマーが左足でインスイングのボールを供給。ファーサイドへ流れたボールに対してバジアシーレが粘りを見せ、左足で折り返すと、中央でフリーになっていたアクセル・ディサシがヘディングシュートを沈めた。直前に負傷したT・シウヴァとの交代でピッチへ送り出されていたディサシのゴールで、チェルシーが試合をひっくり返したかと思われたが、ここはバジアシーレのファウルと判定され得点は認められず。試合はこのままタイムアップを迎えた。
ホームチームのアストン・ヴィラは公式戦7試合無敗をキープ。現時点で4位であることに変わりはないものの、5位のトッテナムは消化試合数が3つ少ないなかで勝ち点差「7」となっているため、トッテナムの未消化試合の成績次第では順位が入れ替わる。一方、チェルシーは公式戦の連敗を2でストップ。後半の猛攻で逆転までは持ち込めなかったが、今後への手応えを感じさせるような一戦となった。
この後、アストン・ヴィラは5月2日にヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)・準決勝ファーストレグのオリンピアコス戦をホームで戦い、5日には次節のプレミアリーグでブライトンの本拠地に乗り込む。一方、チェルシーは2日、第26節延期分のトッテナム戦をホームで戦った後、5日に次節のプレミアリーグでウェストハムをホームに迎える。
【スコア】
アストン・ヴィラ 2-2 チェルシー
【得点者】
1-0 4分 マルク・ククレジャ(OG/アストン・ヴィラ)
2-0 42分 モーガン・ロジャーズ(アストン・ヴィラ)
2-1 62分 ノニ・マドゥエケ(チェルシー)
2-2 81分 コナー・ギャラガー(チェルシー)
【ハイライト動画】チェルシーが後半に怒涛の猛攻!
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