スプリントに不満を持つフェルスタッペン「すべてやめるべきだ」シュートアウトも退屈だったと語る/F1第4戦
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1のスプリントレースについての批判を控えることはせず、F1第4戦アゼルバイジャンGPで新フォーマットが試行された後に「すべてなくすべき」だと促した。
F1はアゼルバイジャンGPの週末に、スプリントレースのコンセプトについて新たな取り組みを始め、土曜日全体をスプリントのイベントに充てた。日曜日のグランプリのグリッドポジションは金曜日午後の予選で決まり、土曜日午前のスプリント・シュートアウトでは17周で争われる午後のスプリントレースのグリッド順が決められた。
フェルスタッペンはスプリントレースを3位で終えたが、レース中にジョージ・ラッセル(メルセデス)と衝突したことですでにかなり不機嫌になっており、スプリントやその新フォーマットについて肯定的な言葉を発することはなかった。
「すべてやめるべきだ」とフェルスタッペンは語った。「今あるものに戻り、すべてのチームが勝利を争えるようにすることが重要だと思う」
「それこそが僕たちが目指してやらなければならないことで、そのためにこうした人工的な盛り上がりを作るのだろう」
2度の世界チャンピオンであるフェルスタッペンは、白昼のスプリント・シュートアウトは退屈なものにすぎなかったことを認めた。
「今日の予選には正直なところ退屈させられた。昨日(金曜日)のように、全力を注ぎ込む特別な1回の予選があるのがいい。僕はそれをもちろん楽しんだよ」
「そして今日またやらなければならない。『なんてことだ、また予選だ。これは楽しめない』という感じだ」
チームメイトであるセルジオ・ペレスは午後のスプリントレースで優勝したが、スプリント・シュートアウトからレースまで長時間待たなければならないことに批判的だった。
「このフォーマットではスプリント(・シュートアウト)が行われてから4時間は待たされた。これは長すぎると思う」とペレスは語った。
「タイミングを見直してもう少し効率的にし、全員を集中させて短くするべきだろう」
スプリントで2番手につけたシャルル・ルクレール(フェラーリ)は、新フォーマットはこれまでのスケジュールと比べて全体的に改善されていると感じていた。しかしルクレールは、これが将来恒久的なイベントにならないことを望んでいる。
「昨年のスプリント形式よりはよいフォーマットだと思う」とルクレールは語った。
「でも将来これが標準になることは望んでいない。今年のように年に3、4回ならいいと思う(編注:2023年はアゼルバイジャンGPを含む6つのグランプリでスプリントを実施予定)。チェコ(セルジオ・ペレスの愛称)が言ったように、ドライバーはさらに大きなプレッシャーにさらされる。基本的にミスをする余裕があるのはFP1セッションの1回だけだからだ」
「その後はすべてのラップが本当に重要になるうえに、準備の時間は少なくなる。事前のシミュレーターでの準備が大切だ」
「変更するとしたら、SQ3の新品ソフトタイヤのルールを変更して、少なくとも中古のソフトタイヤを使用できるようにすることだろう」
「ランド(・ノリス/マクラーレン)がタイヤがなかったので走ることができなかったのは残念だった。タイミングについてはチェコが言ったように、こうした週末を変えるために改善できることがいくつかある」
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