ヤクルト・村上宗隆 メジャー挑戦にも暗雲? 打撃以外の「見過ごせない部分」
4日の巨人戦で2失策を記録した村上(C)CoCoKARAnext
ヤクルトは4日の巨人戦(東京ドーム)に7−8と敗れた。連日にわたってもつれた試合で最後は丸佳浩の一発を浴び、今季3度目のサヨナラ負けを喫し、5位転落となった。
この日は、下半身のコンディション不良で出遅れていた塩見泰隆が今季初出場。5回にシーズン初安打、7回にも2点本塁打を放ち、守備でも良い動きを見せるなど、躍動。
一方、こちらも久々の一発を放ったのは主砲・村上宗隆だった。2点を追う7回一死一塁の場面で打席へ入ると、カウント1−1から巨人・大江竜聖の139キロ直球を捉え、右翼席へ放り込んだ。これが78打席ぶりとなる3号2ランをマーク。開幕から不振にあえいでいた男が放った意地の一発だった。
【動画】不振にあえいでいた村上が7回に巨人・大江から78打席ぶりとなる3号2ランを放った場面
一方、前日に続き両軍2桁安打を記録と乱打戦となった背景には、主砲の見過ごせないミスも響いた。
村上は4回、5回ともにエラーを記録。4回はオコエ瑠偉の三塁線への打球を一塁へ悪送球。この回は失点に結びつかなかったが、さらに痛かったのは5回のプレー。2−0と二死無走者なしで迎えた秋広優人の三塁線への打球を握り損ねたのか、ボールをつかめないまま、一塁へ悪送球。秋広の進塁を許すと、巨人もすかさず反撃に結び付ける。次打者の坂本勇人が同点となる4号2ランを放ち、勝ち星目前だったピーターズの好投を消すプレーともなってしまった。
村上の守備の不安定さは以前から指摘されていたが、ここにきてさらに悪化している。ここまでの失策数は「6」。これは12球団中、全ポジションの選手の中でもワーストの記録となっており、今季から三塁守備に本格的に挑戦している阪神・佐藤輝明よりも多くエラーを重ねていることに。
すでにメジャー挑戦も公言している村上だが、この不安定な守備にはネット上からも「大リーグで通用する選手じゃない」「不振な打撃には目をつぶるけど、守備で精彩を欠くのは別」と厳しい声が上がっている。
サヨナラ負けを喫した試合後、高津監督も「別にミスを責めるわけじゃないですけど、それでも反省する点はいくつかありましたね」とコメントしている。
目指すリーグ3連覇には、主砲・村上の完全復活は欠かせないピースともなる。打撃面とともに守備の意識を高めることも求められそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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