マクラーレンF1、“ピンク・メルセデス”への抗議の意向なし「時間を無駄にしたくない」
マクラーレンF1のチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルは、多くの人々が昨年型メルセデスのクローンとみなしている2020年型レーシングポイントのマシンに対して異議を唱えるつもりはないと語った。
レーシングポイントRP20がプレシーズンテスト中にバルセロナで公開された際、2019年タイトル獲得車メルセデスW10との類似点が多数認められたため、中団のライバル勢から監視の目が向けられた。
レーシングポイントのテクニカルディレクターを務めるアンディ・グリーンは、チームのマシンにレギュレーション上の問題はないとして、インスピレーションの一部をメルセデスのマシンから得ており、デザインは似ているものの、完全に同じわけではないと主張した。
グリーンはまた先週、FIAが年初にレーシングポイントを訪れ、チームのデザインを承認したことも明らかにした。
しかし、ライバルであるルノーF1のマネージングディレクター、シリル・アビテブールは、レーシングポイントRP20を『偽造された作品』と呼び、シーズン開始後に抗議を行う可能性を否定していない。
一方、マクラーレンはルノーの行動に同調するつもりはないと、ザイドル代表は語った。マクラーレンは今年末でルノーとの契約を終え、2021年からメルセデスのパワーユニット(PU/エンジン)を搭載する。
「マクラーレンは独立したレーシングカーマニュファクチャラーであり、その道を進むことを望んでいる」と先週行われたテレビ記者会見においてザイドルは述べた。
「我々は意欲的な目標を追及し、多大な努力によってそれを達成したいと考えている」
「このマシンに関するすべてが合法であることを確信している。抗議をする根拠が見えない。加えてそれにエネルギーを費やす時間がない。私にとっては、今後の予算制限のような、他の問題の方がより重要なのだ」
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