インディ500走行2日目はチップ・ガナッシ勢が躍進。琢磨は20番手も順調にプログラムをこなす
NTTインディカー・シリーズ第6戦にスケジュールされた第105回インディアナポリス500マイルレース。走行2日目となる19日は、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)がトップスピードを記録した。
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、116周を走行し、20番手に留まっている。
30日のインディ500決勝に向けて走行2日目を迎えたインディアナポリス・モータースピードウェイ。前日は午前中に小雨が降るコンディションとなったが、19日は気温が上昇。
前日より路面温度も上がったトラックをスコット・ディクソンが最速で駆け抜けた。
ディクソンは、108周を走行。ベストスピードは60周目に記録した226.829mphで総合でも前日のウィル・パワー(チーム・ペンスキー)を上回るスピードとなった。
4台体制で挑むチップ・ガナッシ勢は、マーカス・エリクソンが4番手、トニー・カナーンが5番手、アレックス・パロウが8番手と全員がトップ10入りを果たした。
チップ・ガナッシと同じくスピードを見せたのがインディ500の予選で強さを見せているエド・カーペンター・レーシングだ。
コナー・デイリーがディクソンと0.0801秒差となる2番手、オーナードライバーのエド・カーペンターが3番手のスピードを記録している。前戦で初優勝を果たしたリナス・ヴィーケイは11番手となった。
「昨日の方がもう少し快適だった。明らかにトラックの状態は変わっているよ。風向きは特にターン2からターン4がかなり大きく入れ替わった。路面温度も上がっている」
「少し熱くなると、みんながウォッシュアウトして、近づくのが難しくなる。レースを考えると、かなりクールなレースになって、見ていてかなり体力を使うレースになるだろうね。タイトになるよ」とディクソン。
単独走行ではアレクサンダー・ロッシがトップスピードとなる221.114mohを記録している。
前日3番手だった佐藤琢磨は、116周を走行し20番手となった。
「また良い一日だったと思います。たくさんのことを学ぶことができました。ブーストを下げた状態で、予選シミュレーションを行いましたが、非常に多くのことを学ぶことができる」
「グループランもとても強かったですね。ダウンフォースが多い場合は、良いスピードで走ることができるけど、レースをリードするのは難しいこと。サンティーノ(フェルッチ)とグラハム(レイホール)も素晴らしいデータを収集したので、ミーティングで確認し、さらに一歩前進することを願っています」と琢磨は振り返った。
20日も12時から18時までプラクティス走行が行われる予定だ。
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