F1モナコGP FP1:わずかに雨が降るも、ドライでハミルトンがトップタイム。RBは角田8番手、リカルド9番手
2024年F1第8戦モナコGPのフリー走行1回目が行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がトップタイムをマークした。2番手はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手はジョージ・ラッセル(メルセデス)となっている。角田裕毅(RB)は8番手だった。
ヨーロッパラウンドの2戦目となる伝統のモナコGP。モンテカルロ市街地コースに持ち込まれたタイヤはハードがC3、ミディアムがC4、ソフトがC5という最も柔らかいコンパウンドの組み合わせだ。また、今週末のマクラーレンは、アイルトン・セナへのトリビュートとなるスペシャルカラーリングをMCL38に施している。
気温20度、路面温度37度というコンディションで、現地時間13時半にセッションがスタート。RBの角田とダニエル・リカルド、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ピアストリはミディアムタイヤ、それ以外はハードタイヤだ。開始から7分を迎えようかというところで、ランド・ノリス(マクラーレン)が「ターン2で雨が降ってきた」と報告したが、各車走行を続けた。
ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は、チームからパワーユニット(PU)に関する問題があるためピットに戻るようにと指示を受けた。ガスリーはその後コースに出たが、「ノーパワー」と不具合を訴え再びピットに戻った。
セッション前半にトップに立ったのはフェラーリ勢で、ホームレースを迎えたシャルル・ルクレールが1分13秒343でトップ、カルロス・サインツが1分13秒718で2番手、角田が1分13秒890で3番手に続く。ルクレールはさらにトップタイムを更新し、1分13秒132をマークし20周を走ってピットに戻った。セッション中盤に入ると各車2セット目のタイヤを投入し、ミディアムやソフトに履き替えた。
ソフトのピアストリが1分12秒618でトップに浮上。ラッセルがそれを0.323秒上回る1分12秒295を記録し、ハミルトンが1分12秒398で2番手に続く。その後ピアストリは1分12秒198をマークして再びトップに立った。角田もソフトに履き替えて、4番手となる1分12秒875を記録している。
残り時間15分を切ったところで、セッションは赤旗中断となった。周冠宇(キック・ザウバー)がターン1(サン・デボーテ)の立ち上がりで左フロントタイヤをウォールにぶつけており、パーツが散らばっているためだ。周の直後にターン1を通過したルクレールは、マシンに散らばったパーツの一部が引っ掛かってしまっていた。
残り時間10分のところからセッションは再開したが、ヘリコプターから撮影されている国際映像のカメラには雨粒が落ちていた。しかし最後までドライコンディションでの走行が続き、1分12秒169のハミルトンがトップ、ピアストリが2番手、ラッセルが3番手というトップ3でFP1は終了。4番手以降はノリス、ルクレール、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、ランス・ストロール(アストンマーティン)、角田、リカルド、サインツというトップ10だ。また、半数のドライバーがソフトタイヤを履かずにセッションを終えている。
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