フォーミュラE:eスポーツ第5戦でニッサン・e.ダムスのローランドが初優勝を飾る
ABBフォーミュラE選手権のeスポーツシリーズ『ABB FormulaE Race at Home Challenge(ABBフォーミュラEレース・アット・ホーム・チャレンジ)』の第5戦が5月23日に開催され、ニッサン・e.ダムスのオリバー・ローランドが優勝を飾った。
フォーミュラEとユニセフのパートナーシップの一環として行われるeスポーツシリーズのフォーミュラEレース・アット・ホーム・チャレンジ。第5戦の舞台はドイツ・ベルリンのテンペルホーフ空港跡地に作られたサーキット。同サーキットは2015年に現実のフォーミュラEレースが開催されたが、今回バーチャルで復活を果たした。
そんなサーキットの予選でポールポジションを獲得したのは、フォーミュラEレース・アット・ホーム・チャレンジで速さを見せるストフェル・バンドーン(メルセデス・ベンツEQ・フォーミュラEチーム)となった。2番手にはダニエル・アプト(アウディスポーツ・アプト・シェフラー)、3番手にはローランドが続いた。
15周で争われる決勝レースのスタートでは、ポールポジションスタートのバンドーンがスタートを決めトップで1コーナーを通過する。中段勢ではNIO 333レーシングのオリバー・ターベイが接触されスピン、さらにもう1台のNIO 333レーシング、マ・キンファも後方から接触され他車を弾き飛ばしながらコースアウトしてしまう。
中段以下は大混乱のスタートとなってしまったが、上位勢は各車ポジションキープで1コーナーをクリアしていく。しかし、直後に2番手走行のアプトが首位のバンドーンをパスしトップの座を奪った。
レース6周目には、2番手に落ちてしまったバンドーンが少し接触しながらも首位アプトをオーバーテイク、トップを奪還する。ローランドもトップ争い直後の3番手に続いており、虎視眈々と首位の座を狙う。
レース7周目、トップのバンドーンと2番手アプトの争いが再びヒートアップし、アプトがバンドーンのインに飛び込むも止まりきれずに姿勢を乱してしまう。バンドーンもアプトがイン側にいるためコーナリングすることができず、2台はわずかに交錯してしまう。
この機会をものにしたのは3番手につけていたローランド。アプトとバンドーンが交錯している間にスペースの空いたイン側から2台をするりとオーバーテイク、首位に立つ。
その後もローランドは2番手に浮上したバンドーンの猛攻を防ぎきりトップフィニッシュ、フォーミュラEレース・アット・ホーム・チャレンジ初優勝を飾った。2位はバンドーン、3位にアプトという表彰台となった。
なお、3位フィニッシュを果たしたアプトにはレース後、「スポーツ上の不正行為」により失格の裁定が下され、これまでのレースのポイント剥奪および1万ユーロの罰金が命じられている。
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