GTDとGTDプロの“階層化”実現には仕様の異なるタイヤ採用もオプションに/IMSA
ウェザーテック・スポーツカー選手権のオーガナイザーであるIMSAのジョン・ドゥーナン代表は、2022年に新設されるGTD Pro(GTデイトナ・プロ)クラスについて、自身の考えを語った。彼は新しいカテゴリーとGTDクラスのパフォーマンスバランスとパワーレベルが、現在のGTLMとGTDの間で見られるものと「ほぼ同じ」にすることが目標であるとし、ふたつのクラス間の“階層化”の「適切な組み合わせ」と見つけようとしている。
この問題は現在、ミシュランが異なる仕様のタイヤを用意するオプションによって達成される可能性ある、と理解されている。ミシュランはこのクラスに機密性の高いタイヤ、またはそれに準ずるタイヤを供給することに賛成している。
ドゥーナンは使用されるタイヤに関しては、まだ議論が続いていると強調したが、段階的に進む可能性があることを示唆した。
Sportscar365は、来年のGTDプロクラスでは現在のカスタマー用“S9M”コンパウンドが採用され、翌23年以降に新しいクラス固有のタイヤが開発される可能性があることを理解している。
「ミシュランは明らかに素晴らしいパートナーであり、彼らはこのスポーツのために正しいことをしたいと考えている」と語ったドゥーナン。
「彼らはまた、適切なブランドと製品のストーリーを伝えるためにここにいるんだ」
「うまくいけば、そう遠くない未来に短期的および長期的にタイヤをどうするか、ここで何かしらの発表ができることを期待している」
■GTDプロに「半ダース」のOEMが揃うことを期待するIMSA代表
ドゥーナンによれば、来年のGTDプロクラスには最大6社の異なる自動車メーカーが関与する可能性があるという見通しは現実的なものだという。
これはコルベットやBMWのようなフルワークスチームに加え、ワークスサポートを受けてオールプロのドライバーラインアップでレースを行いたいカスタマーチームを組み合わせることで達成されるという。
「私の描く青写真をお見せしましょう」と述べたドゥーナンは、「来年のGTDプロでは半ダースのOEMを見ることができる」と続けた。
「そしてそれは我々が得ているフィードバックに基づいて、おそらくかなり現実的だと思う」
「繰り返しになるが、これらの発表は彼らが行うものだ。しかし私は、プロに6つのマニュファクチャラーがいて、GTDには10社のメーカーが並ぶことを望んでいる。それは良いことに違いない」
「私が気に入っているもうひとつのポイントは、GT3の仕様がますます前進していることだ」
「ACOフランス西部自動車クラブ、WEC世界耐久選手権、DTMドイツ・ツーリングカー選手権など、世界中のすべてのレース運営パートナーとコミュニケーションをとり、我々の向かう方向を知ってもらうために、私たちの決定でリーダーシップをとろうとしている」
「私の願いはそれがよりグローバルに定着し、(LMH規定のハイパーカーとの相互参戦を可能にした)LMDhのようにGTカテゴリーでも“収束”を見ることができるようになることだ」
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