マクラーレンF1、今後2年でファクトリーに新しい風洞施設を建設予定。市販車部門とも共有へ
マクラーレンF1チームのマネージングディレクターを務めるアンドレアス・ザイドルは、今後2年の間にMTC(マクラーレン・テクノロジー・センター)に新たな風洞施設を建設する計画を明らかにした。
現在、空力に関する作業はドイツのケルンにあるトヨタの最先端施設で行われている。だが新しい施設は、この10年使用されていないマクラーレンの旧風洞施設の敷地内に建設予定だという。
「ザク(ブラウン)およびシェイク・モハメド、マンスール(オジェ)といった株主から私に現在与えられている最大の課題のひとつは、ウォーキング(のファクトリー)やコースにおけるインフラ、構造などに関わる欠点などを明らかにすることだ」とザイドルは語った。
「我々の大きな弱点のひとつが、現在我々がウォーキングで独自の風洞を運用していないことだというのは明らかだ。10年近くにわたり、我々はマシン開発を遠く離れたケルンで行ってきた」
「新しい風洞施設をウォーキングに設置するという決断を、とても嬉しく思う。これはチームの誰もにとって間違いなく素晴らしいメッセージだ。なぜならザクと株主たちが、チームがトップに返り咲くことについてどれだけ真剣であるかということを示していることにもなるからだ」
「チーム内の全員にとって素晴らしいニュースだし、大いに士気が高まるだろう」
またザイドルは、新しい風洞施設の建設には「およそ2年」がかかり、好成績を誇るマクラーレンの市販車部門『マクラーレン・オートモーティブ』や、自動車産業の顧客も、最終的に施設の恩恵にあずかることになると述べた。
「風洞への投資は、我々のF1プログラムのためだけではないということに言及しておくのは重要なことだ」
「我々は風洞施設を市販車部門とも共有できると考えている。将来の見込みのあるモータースポーツ・ブロジェクトとも共有できるだろう。その件についてはザクが動いている」
「同時に、我々の顧客に施設を貸し出すことも可能だと考えている。これが我々の考えであり、この投資を行うことを決断した理由だ」
新風洞施設の建設は、マクラーレンの株主から承認が下り次第、開始される予定だという。
「マクラーレン」をもっと詳しく
「マクラーレン」のニュース
-
ルクレール3位「マクラーレンの強さは予想以上。僕たちにはアップグレードが必要」フェラーリ/F1第6戦5月6日18時16分
-
ノリスが悲願のF1初優勝「『ランド・ノーウイン』と呼んでいた人たちが間違っていたと、ついに証明できた」F1第6戦5月6日13時58分
-
ドナルド・トランプがF1マイアミGPに登場。マクラーレンのピットを見学し優勝を喜ぶ5月6日9時38分
-
【F1第6戦マイアミGP決勝の要点】ノリス初優勝の要因はセーフティカーのみならず。健闘を支えたアップデート5月6日8時34分
-
【ギャラリー】2024年F1第6戦マイアミGP5月6日7時48分
-
マクラーレンのランド・ノリスが参戦110戦目にしてF1初優勝。角田裕毅7位【決勝レポート/第6戦マイアミGP】5月6日6時48分
-
【順位結果】2024年F1第6戦マイアミGP決勝5月6日6時36分
-
アルピーヌF1、マクラーレンを離れたサンチェスの獲得を正式発表。“3本柱アプローチ”の技術部門を監督へ5月2日18時46分
-
セナ追悼イベントの一環で、ベッテルがマクラーレンMP4/8のデモランを実施へ/F1エミリア・ロマーニャGP5月2日18時0分
-
レッドブルF1はノリス&ピアストリへの関心を明かすも、2026年まで契約のあるふたりは「短期的には選択肢にならない」4月29日18時0分