【ポーランド戦プレビュー】油断大敵! 決勝トーナメント進出に必要なのは“戦う覚悟”
サッカーキング2018年6月27日(水)19時32分
16強進出なるか、日本は28日に運命の一戦を迎える [写真]=Getty Images
グループステージ2試合を終えて、日本が首位に立っているなど誰が想像しただろうか。初戦でコロンビアを相手に大金星を挙げたことで大会への関心は一気に高まり、パブリックビューイングの予約が殺到、応援グッズの売れ行きも順調だという。日本国内の盛況ぶりはSNSなどを通じてここロシアにも伝わってくる。
日本が勢いに乗っているのは間違いない。“グループ最弱”と呼ばれたチームは試合を重ねるごとにたくましさを増し、自信を深めている。選手たちの表情は明るく、練習の雰囲気も悪くない。しかし、選手たちが「まだ何も勝ち得ていない」と言うように、ポーランドに負ければすべてが終わってしまう可能性がある。
日本は24日のセネガルとの第2戦を2-2の引き分けで終えた。序盤こそ相手のパワーとスピードに圧倒されたが、その後は素晴らしい対応力で粘り強く戦い抜いた。日本がワールドカップの舞台で2度追いついたのは史上初めてのこと。勝利への執念を見せた選手たちの戦いぶりは誇らしく感じるものだった。
しかし一方で、「勝てた試合だった」という思いもある。川島永嗣のパンチングミスがなければ、大迫勇也が空振りしなければ、とつい考えてしまう。そんなモヤモヤを吹き飛ばすには、次の試合を引き分け以上で終えてグループステージ突破を決めるしかない。
第3戦の相手ポーランドは2連敗を喫してすでに敗退が決まっている。そのまま戦意を喪失してくれればいいが、そう簡単にはいかないだろう。むしろ開き直ったポーランドは脅威だ。
「気持ちを切り替えて臨んでくると思う。僕らも覚悟を持ってやるしかない」と大迫は警戒する。欧州予選で16得点を挙げたロベルト・レヴァンドフスキがこのまま黙っているとは思えない。緊張やプレッシャーから解放され、いつもの輝きを取り戻すかもしれない。仮にレヴァンドフスキがベンチスタートだったとしても、ポーランドのアタッカー陣は侮れない。アルカディウシュ・ミリクやウカシュ・テオドルチュクらがどうにか爪痕を残そうと奮起する可能性もある。
日本は早い時間に先制を許すような展開だけは絶対に避けなければならない。第3戦はセネガル対コロンビアも同時刻で行われ、互いに他会場の状況を確認しながら試合を進めることになる。日本が敗れると引き分け以上で勝ち抜けが決まるセネガルとコロンビアが「日本劣勢」を知った時にどんな展開になるか……。他会場の2チームにプレッシャーをかける意味でも、先制点を与えてはならない。
日本は過去2戦と同様に勝利にこだわる姿勢を貫くべきだ。端から引き分けを狙いにいくのではなく、目の前の敵を倒すことに集中する。その点は選手たちの中にも共通認識としてあるようだ。「3戦目が運命の試合になると思う。勝って、次にいかないといけない」(長谷部誠)、「他会場の状況は常に入ってくると思うけど、僕たちは勝つことにフォーカスしている」(原口元気)。
吉田麻也は気持ちの面が大事になると言う。「ここで負けたら敗退の可能性もあるし、これまでの2試合が何の意味も持たなくなってしまう。チームとしても、僕個人としても、本当に戦う覚悟ができているのかを繰り返し問いただしながら準備していきたい」
会場となるヴォルゴグラードは気温が高く、キックオフ時間の17時時点でも35度を超えていることはザラだ。今後のことを考えれば消耗戦は極力避けたいが、そんな悠長なことを言ってはいられない。酒井宏樹は言う。「『良い大会だった』ではなく、『良い結果を残した大会だった』にしたい」。死に物狂いで積み上げた勝ち点4を無駄にしないためにも、全力を尽くす覚悟が必要だ。
取材・文=高尾太恵子
日本が勢いに乗っているのは間違いない。“グループ最弱”と呼ばれたチームは試合を重ねるごとにたくましさを増し、自信を深めている。選手たちの表情は明るく、練習の雰囲気も悪くない。しかし、選手たちが「まだ何も勝ち得ていない」と言うように、ポーランドに負ければすべてが終わってしまう可能性がある。
日本は24日のセネガルとの第2戦を2-2の引き分けで終えた。序盤こそ相手のパワーとスピードに圧倒されたが、その後は素晴らしい対応力で粘り強く戦い抜いた。日本がワールドカップの舞台で2度追いついたのは史上初めてのこと。勝利への執念を見せた選手たちの戦いぶりは誇らしく感じるものだった。
しかし一方で、「勝てた試合だった」という思いもある。川島永嗣のパンチングミスがなければ、大迫勇也が空振りしなければ、とつい考えてしまう。そんなモヤモヤを吹き飛ばすには、次の試合を引き分け以上で終えてグループステージ突破を決めるしかない。
第3戦の相手ポーランドは2連敗を喫してすでに敗退が決まっている。そのまま戦意を喪失してくれればいいが、そう簡単にはいかないだろう。むしろ開き直ったポーランドは脅威だ。
「気持ちを切り替えて臨んでくると思う。僕らも覚悟を持ってやるしかない」と大迫は警戒する。欧州予選で16得点を挙げたロベルト・レヴァンドフスキがこのまま黙っているとは思えない。緊張やプレッシャーから解放され、いつもの輝きを取り戻すかもしれない。仮にレヴァンドフスキがベンチスタートだったとしても、ポーランドのアタッカー陣は侮れない。アルカディウシュ・ミリクやウカシュ・テオドルチュクらがどうにか爪痕を残そうと奮起する可能性もある。
日本は早い時間に先制を許すような展開だけは絶対に避けなければならない。第3戦はセネガル対コロンビアも同時刻で行われ、互いに他会場の状況を確認しながら試合を進めることになる。日本が敗れると引き分け以上で勝ち抜けが決まるセネガルとコロンビアが「日本劣勢」を知った時にどんな展開になるか……。他会場の2チームにプレッシャーをかける意味でも、先制点を与えてはならない。
日本は過去2戦と同様に勝利にこだわる姿勢を貫くべきだ。端から引き分けを狙いにいくのではなく、目の前の敵を倒すことに集中する。その点は選手たちの中にも共通認識としてあるようだ。「3戦目が運命の試合になると思う。勝って、次にいかないといけない」(長谷部誠)、「他会場の状況は常に入ってくると思うけど、僕たちは勝つことにフォーカスしている」(原口元気)。
吉田麻也は気持ちの面が大事になると言う。「ここで負けたら敗退の可能性もあるし、これまでの2試合が何の意味も持たなくなってしまう。チームとしても、僕個人としても、本当に戦う覚悟ができているのかを繰り返し問いただしながら準備していきたい」
会場となるヴォルゴグラードは気温が高く、キックオフ時間の17時時点でも35度を超えていることはザラだ。今後のことを考えれば消耗戦は極力避けたいが、そんな悠長なことを言ってはいられない。酒井宏樹は言う。「『良い大会だった』ではなく、『良い結果を残した大会だった』にしたい」。死に物狂いで積み上げた勝ち点4を無駄にしないためにも、全力を尽くす覚悟が必要だ。
取材・文=高尾太恵子
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