スーパーフォーミュラ新型車両SF19シェイクダウン担当の野尻智紀「セットが決まれば100Rを全開でいけるかも」
7月3日、富士スピードウェイでスーパーフォーミュラの次期マシン『SF19』のシェイクダウンを担当しだホンダ所属のDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの野尻智紀。富士初日には終日ウエットコンディションのなか、午前20周、午後33周を走行。1か月前の6月初旬にはイタリア・ダラーラ社の近郊にあるヴァラーノ・サーキットで動作確認テストも行っており、この富士でSF19で2度目の走行となるが、新車の印象を会見で述べた。
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「残念ながらレインコンディションになってしまって、富士で今のSF14で同じようなコンディションで走行したことがないので直接的な比較はしにくいですが、前回、イタリアのヴァラードで走った時にはドライコンディションで走行できて、強大なダウンフォースがありましたし、そのダウンフォースを上手に使えると今のクルマよりも速く走れるのかなという、ピークのダウンフォースの高さみたいなものは感じました。今日は路面に川も流れていましたし、すごくマージンをもってドライブしました。今日のところだけではなんとも言い難いですね」
「SF19はダウンフォースがすごくあるあるので、このダウンフォースをより有効的に使っていかないと速くは走れない。それは今のSF14でも同じことが言えると思うんですけど、そのあたりが同じダラーラ社が作ったクルマだけあって、継承されている部分もあります。そこからどれだけ今のクルマ以上にパフォーマンスを上げられるかは今後、詰めていくことによって再現されると思います。可能性は大いにあると思っています」
「(素性は)SF14と似ていますが、もしかしたらダウンフォースが抜けないようにとかを考えて作っているのかなと。それだけダウンフォースがあって、どういう状況でもダウンフォースを使って速く走らせようという方向性かなと。その反面、ダウンフォースの使い方がすごく難しいですよね。バランスよくダウンフォースがある状態にするのが今まで以上に難しいのかもしれない。そのあたりは日本のエンジニア、チーム、ドライバーが挑戦しがいのあるクルマじゃないですかね」
「速度域の違いでダウンフォースの出方が違うのなど、発見もありました。ダウンフォースを増やそうと思えば増えるし、減らそうと思えば減る。感度の違いもありましたし、そのあたりは素直なフィーリングがありました」
「フロアでダウンフォースを稼いでいる印象もあります。その使い方がもしかしたら難しいポイントになるのかもしれないですね。乗り方も含めて、よりシビアになるのかもしれないですし、その反面、セットアップが決まった時にはものすごい速さを見せるかもしれない。期待感はすごくあります。決まれば富士の100Rを全開で行けるんじゃないかと思います」
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