ウイリアムズF1副代表、今シーズンの低迷に衝撃。「突然うまくいかなくなった」
ウイリアムズF1副代表のクレア・ウイリアムズは、今シーズンのウイリアムズが混迷状態に陥っていることに衝撃を受けており、自身もチーム副代表として深く苦しんでいると語っている。
昨シーズン以降、中団グループのトップという位置に留まれなくなったウイリアムズは、2018年型FW41が抱える深刻な空力問題に悩まされており、すぐに解決する見通しも立っていない。
マシンのパフォーマンス不足は今シーズンのチーム成績に大きな打撃を与えている。コンストラクターズ選手権では他のチームに大きく離されて最下位にとどまっており、わずかに獲得できている4ポイントも、多くのリタイアが出た波乱のアゼルバイジャンGPでランス・ストロールが8位に入賞してようやく得たものだ。
ウイリアムズは、The New York Timesのインタビューで、「もし昨シーズンの段階で、今私たちが経験していることが実際に起きるだろうと誰かから告げられていたら、震えあがっていただろうと思います」と語った。
「突然うまくいかなくなりました。本当に大きな衝撃を受けていますし、苦しんでいます」
「これは私のチームであり、個人的な問題でもあります。これまで、チームは私にとって兄弟のような存在だと言い続けてきました。とても大切に思っていますし、私としてはチームを大事に育てていくために努力するだけです」
「今のところ、チームは混迷の中にいます。これは私自身が引き受けるべき問題です」
チームの成績が急速に落ち込んだまま、しかもこの低迷からすぐに抜け出すことができないのは、それだけFW41の状態が良くないからだと言える。
「今直面しているすべてのことは、チームにとって厳しいものです。三連戦を終えて臨む次のレースも、前戦と同じように苦しいものになるだろうことが想定されます」
「でも、自分たちを信じて努力を続けていくしかありません」
今シーズンのチーム低迷は、5月にチーフデザイナーのエド・ウッドと空力責任者ディルク・デ・ビアが離脱するという事態も招いた。
それでもチーフテクニカルオフィサーのパディ・ロウは、チームには苦境から抜け出すためのスタッフが揃っていると考えている。
「私のところには、本当に優秀なスタッフたちがいる」とロウ。
「強化すべき課題はあるが、この素晴らしいチームの中核部分は変わっていない。だから、我々はこれから正しい方向に向き直ることができる位置にいると思う」
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