F1ピットストップ規制導入がベルギーGPに延期。チームとの協議の後、内容も一部変更に
F1第11戦ハンガリーGPから、F1のピットストップについて新たな規制が設けられる予定だったが、内容が変更された上で、サマーブレイク後のベルギーGPで導入されることが明らかになった。
ピットストップでのマシンの静止時間は時に2秒を切ることもあり、安全性の面で懸念があるとの考えのもと、FIAは6月末に、ピットストップ時間を抑制するための技術指令書を発行した。ここには、プロセスの自動化を防ぐため、ホイールナットの締め付けからジャッキマンがマシンを下ろす指示を受けるまでの最短時間は0.15秒、ジャッキが降りてからドライバーが発進の指示を受けるまでは0.2秒などの制限が定められていた。
しかし、チーム側との協議の後、今回、新たな技術指令書が発令され、ピットストップのいくつかの段階に関連する最短時間の要件が削除されたといわれる。また、導入時期が、ハンガリーではなく、ベルギーからに延期された。
一方で、作業時間短縮のためにいくつかのチームが導入しているとみられる自動化を制限し、安全に作業を完了できるようにするため、いくつかの予防措置は定められる。
たとえば、各ホイールガン担当のメカニックは、ホイールが安全に取り付けられたことを知らせるために、手動でボタンを押す必要がある。
要するに、一連の作業の完了は、センサーではなくホイール担当者によって確認されなければならない。タスクが完了する前にホイールが取り付けられたと知らせてしまうことを防ぐためだ。
マクラーレンF1チームのマネージングディレクターを務めるアンドレアス・ザイドルは、指令書の変更を歓迎した。
「FIAが当初送った技術指令書は、送付後に他のチームから集めたフィードバックを元に更新された。その内容は我々にとって理にかなうものだ」とザイドル。
「この技術指令書の主な目的は、第一にピットストップが安全な方法で行われ、また、言ってみれば危険なことが起きることを未然に防ぐようにすることだ」
「第二に、レギュレーションの解釈や適用については、すべてのチームが確実に公平となるようにすることだ。だからこの結果を喜んでいる」
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