レッドブル&HRC密着:鬼門のハンガロリンクを制し、スパでも優勝に自信。後続を大きく引き離し8回目のポール獲得
前戦ハンガリーGPで投入したアップデートは今シーズン最大かつ最後のアップデートだった。その最大の特徴はサイドポンツーンのインレット。前方から見ると上下の幅が非常に狭くなっているのがわかる。
メルセデスがゼロポッドというコンセプトをやめたのとは対照的に、今度はレッドブルがサイドポンツーンを改良してきたわけだが、メルセデスのゼロボッドがサイドポンツーンそのものを縮小するコンセプトだったのに対して、レッドブルの今回のアップデートはサイドポンツーンは残しつつ、インレットの上下幅のみ縮小してきた。つまり、両者のコンセプトはまったく異なり、レッドブルのコンセプトはゼロボッドではなく、ゼロインレットと呼ぶべきものだ。
レッドブルのコンセプトはインレットの上下幅を圧縮した分、その上下に流れる空気の量を増やして、後方への流れをスムーズにすることだ。こうすることで、サイドポンツーン内に流れた空気も上下を流れる空気に引っ張られて速くなり、インレットの面積を小さくしても冷却効率が落ちないという効率のいい冷却システムを実現した。
レッドブルがハンガリーGPに投入したアップデートは、低速コーナーが多いハンガロリンクに向けたものではなく、今シーズンの後半戦を見据えたものであり、ひいては2024年シーズンへ向けた改良だった。したがって、レッドブルのRB19が苦手としている低速コーナーのハンガロリンクは鬼門のひとつだったが、そのハンガリーGPを制したことで、この第13戦ベルギーGP以降も連勝が続くことが予想される。
実際、マックス・フェルスタッペンも、ベルギーGPの舞台であるスパでのレースに向けて、「僕はひとりでレースすることになっても、まったく構わない」とハンガロリンク以上に独走になるだろうと予想している。
そして、連勝が止まる可能性について、こう語った。
「僕がレースに来なければ、の話だね」
その自信を裏付けるように、金曜日の予選ではフェルスタッペンが2番手以下にコンマ8秒もの大差をつけて、予選最速タイムをマークした。ただし、レッドブルは今回ベルギーGPのフリー走行後にフェルスタッペンに5基目のギヤボックスを投入しているため、日曜日のレースでフェルスタッペンは6番手からスタートする。
それでも、フェルスタッペンは日曜日の目標を尋ねられると「昨年のベルギーGPでもギヤボックスとパワーユニットを交換して、14番手からスタートして優勝している。今年のマシンは昨年よりも速いから、当然今回も優勝を狙うよ」と語った。
しかも、土曜日は引き続き、悪天が予報されているが、「日曜日はドライコンディションになってオーバーテイクしやすくなることも、レッドブルがギヤボックス交換に踏み切った理由」だとフェルスタッペンは明かした。
雨のなかで開幕したベルギーGPだが、レッドブル・ホンダRBPTにとっては、開幕12連勝へ向けて視界良好の初日だった。
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