【気になる一言(2)】技術規則に抵触しないという裁定に、フェラーリF1は控訴「異議を申し立てる意向を表明」
レーシングポイントの違反という裁定に関する討論で、トト・ウォルフ(メルセデス代表)とシリル・アビテブール(ルノー/マネジングディレクター)との間で熱い火花が散った金曜日会見の第1部。続いて開かれた第2部に出席したマッティア・ビノット(フェラーリ代表)とザク・ブラウン(エグゼクティブディレクター/マクラーレン・テクノロジー・グループ)も、今回の裁定にはまだ納得がいっていない様子だった。
ブラウンは、「まだ裁定を詳細に見ていない」と前置きしつつも、これで終わりとはならないだろうと予測する。
「FIAはこの問題をまだ調査しているはずだ。なぜなら、ニコラス・トンバジス(FIAの技術責任者)が『この問題を引き続き調査し、2021年以降のルールもいくつか変更する予定だ』と発表していたからね」
そして、司会者が「つまり、この問題はブレーキダクトそのものが違法だというだけでなく、(ブレーキダクトを製造するに至った)プロセスにも問題があるということでしょうか?」と質問すると、ブラウンは大きくうなずき、こう続けた。
「だから、今回の裁定にファンが混乱しているんだ。マシンに違法なパーツが装着されていると見なされているのに、スポーティング・レギュレーションでは違反だが、テクニカル・レギュレーションは違反ではないのだから。この点はもっと明確にしておく必要があると思う。裁定を読めば、彼らは違法だと言われているパーツを使い続けることができるのだろう。それじゃ混乱を招くのは当然だ。明確な説明が必要だと思う」
フェラーリのビノットは、落ち着いた口調ながらも、ブラウン同様、この問題をこれで片付けてはならないという強い意志を感じる回答を行った。
「まず重要なことは、規制違反があったことが明らかにされたことだ。それが出発点だ」
「そして、それがブレーキダクトだということだが、その背後にはコンセプトがあることを忘れてはならない。それはコピーに関する問題だ。つまり、コピーすることを許可するかどうかというだ。これらは分けて議論すべきことだと思う。ただし、ブレーキダクトに違反があったことは間違いない。これは事実であり、明確にされた」
「ペナルティが十分かどうかについては、この14ページの裁定を注意深く検討する必要があると思う。控訴の意思を表明するまでに我々には24時間ある。フェラーリとして、私たちは状況を注視し、今後どのような対応をするべきかを決定する」
この会見が終了し、フリー走行2回目が終わった金曜日の夜、フェラーリは次のような声明を発表した。
「今朝(8月7日)のレーシングポイントに関するFIAスチュワードの決定に対して、われわれは異議を申し立てる意向を表明する」
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