田中碧、デュッセルドルフ残留か「17歳MF退団により…」独紙から酷評も
日本代表MF田中碧には、DF伊藤洋輝擁するブンデスリーガ(ドイツ1部)VfBシュツットガルトやプレミアリーグ(イングランド1部)複数クラブからの関心が取りざたされていた。しかしここに来てドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフ残留の可能性が報じられている。
田中は2021年に川崎フロンターレからデュッセルドルフへ移籍。昨季は主力選手として活躍していたが、4月9日のリーグ戦で右膝内側靭帯を断裂。コンディション回復に努める中、シーズン終了後にはデュッセルドルフ幹部に対して今夏退団を申し出ていた。
また英紙『テレグラフ』をはじめ欧州複数メディアは、ウェストハム・ユナイテッド、フラム、イングランド2部レスター・シティ、シュツットガルト、アイントラハト・フランクフルトからの関心を報道。一方で田中は先月8日の練習試合で復帰すると、ドイツ2部開幕から2試合つづけてフル出場している。
そんな中、ドイツ紙『エクスプレス』はデュッセルドルフ所属選手の去就を特集。これによると、現在17歳のMFエリオネ・フェルナンデスがオーストリア1部レッドブル・ザルツブルク移籍間近であるとのこと。デュッセルドルフは移籍金として300万ユーロ(約4億7000万円)を手に入れるという。
また同紙は中盤の陣容について「デュッセルドルフの監督はここ数週間、幸運にもセントラルミッドフィルダーでの選択肢に恵まれていると繰り返し強調していた。フェルナンデス以外にも、田中やアペルカンプ真大らを擁している」とした上で、田中の去就について以下のように綴っている。
「カタールW杯に出場した田中は、長い間放出の最上位候補だった。フェルナンデスの退団は、この日本人選手にとっての移籍の可能性が消滅したことを意味するかもしれない」
田中とデュッセルドルフの契約期間は2025年6月までであり、500万ユーロ(約7億8000万円)の契約解除条項は今年5月末に失効。ドイツ国内の複数メディアは、同選手の移籍金を300万ユーロと報じていたが、負傷の影響もあり正式オファーは届かなかったようだ。
なお田中はドイツ2部開幕から2試合で、いずれもボール奪取をはじめ守備面で安定感抜群のパフォーマンスを発揮。しかしドイツ紙『ビルト』は2試合ともに「4」(6段階評価で「1」が最高点)と及第点以下の評価を与えている。また今月5日のドイツ2部リーグ第2節・ザンクトパウリ戦後には同選手を酷評。以下のように綴っている。
「なぜこれだけ優れた選手が、あのようなプレーをできるのだろうか?この日本人選手は、ドイツ2部よりも1つ上のリーグの方が良く見える典型的なタイプかもしれない。移籍の可能性はまだある。彼は変わりたいのだ」
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