ホンダ、今季初優勝&3台入賞「PUを力強く機能させ勝利に貢献。さらに次を目指す」と田辺TD【F1第5戦決勝】
2020年F1 70周年記念GP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがチームと自身にとって今季初優勝を挙げた。アレクサンダー・アルボンは5位だった。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは10位、ピエール・ガスリーは11位に続いた。レッドブル・ホンダの3台がトップ11のなかに入りポイントを獲得した。
フェルスタッペンは、グリッド上位10台のなかで唯一ハードタイヤでスタート、4番グリッドからすぐに3番手にポジションを上げ、メルセデス2台に続く位置を走る。ミディアムタイヤスタートのメルセデス勢が先にピットイン、フェルスタッペンは52周のレースの15周目にトップに立ち、リードを拡大する。26周目にミディアムタイヤに交換、バルテリ・ボッタス(メルセデス)のすぐ後ろでコースに戻ると、ルフィードコーナーでオーバーテイク。32周目にボッタスと同じタイミングでピットインし、ハードタイヤに履き替え、2スティント目を引き延ばしているルイス・ハミルトン(メルセデス)の後ろを走った。しかしハミルトンのピットインで42周目にリードを取り戻し、最終的に2位ハミルトンに11秒326のギャップを築いて優勝を飾った。フェルスタッペンにとっては9回目、レッドブル・ホンダにとっては4回目の勝利となる。
アルボンは9番グリッドからミディアムタイヤでスタート、6周目にハードタイヤに履き替え、30周目にハードに交換。36周目には7番手に上がり、49周目にランス・ストロール(レーシングポイント)を抜いて5位でフィニッシュした。
クビアトはハードタイヤで16番グリッドからスタート。1周目から徐々に順位を上げていき、19周目にハードタイヤに交換した。35周目、7番手走行中にピットインし、ミディアムタイヤに履き替え、10番手でコースに復帰すると、その位置を守ってフィニッシュ、入賞を果たした。
ガスリーは7番グリッドからミディアムタイヤでスタート。7周目にハードタイヤに交換、23周目にハードタイヤに履き替え、19番手まで落ちるが、36周目に11番手に上がり、入賞まであとひとつという位置でフィニッシュした。
■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
F1の70周年記念大会という特別なレース、そしてアストンマーティン・レッドブル・レーシングのファクトリーとホンダF1の拠点があるイギリスでのレースで、フェルスタッペン選手が2020シーズンの初勝利を獲得しました。
8月5日はホンダの創始者本田宗一郎さんの命日、その週末にホンダF1の勝利を上げることができたことは感慨深く、また大変うれしく思っています。
今週は金曜日の走行開始時から、タイヤに非常に厳しいレースになることが予想されました。その状況下で予選からチームが勝つための戦略を立て、ドライバーのフェルスタッペン選手がそれにすばらしいドライビングで応えるなかで、ホンダもPU(パワーユニット/エンジン)を力強く機能させて、この勝利に貢献できたと感じています。すばらしいチームワークの結果による勝利でした。
チームメイトのアルボン選手も9番グリッドからトラフィックの中で難しい展開でしたが、粘りの走りを見せての5位入賞、後方スタートのクビアト選手も10位入賞と、ホンダとしていい結果になりました。
プラクティス、予選で好調だったガスリー選手は、レースペースが上がらず惜しくも11位に終わりましたが、この先のレースでも好調を維持して良結果を出してくれることを期待しています。
シーズン初勝利をあげるまで少し時間がかかってしまいましたが、ようやくファンのみなさんに勝利を届けることができ、うれしく思っています。
この先も厳しい戦いが続きますが、更に勝利を手にするためにチームとともに戦闘力向上に向け努力を続けますので、引き続きの応援をよろしくお願いいたします。
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