BTCC:ジェームス・コール初優勝でスバル・レヴォーグ連勝。選手権リードを拡大
BTCCイギリス・ツーリングカー選手権の第8戦がロッキンガムで開催され、オーバルを含めたパワーサーキットでチームBMRのスバル・レヴォーグが躍動。レース1ではジェームス・コールが自身初となるBTCCでの勝利を挙げ、エースのアシュリー・サットンとのワン・ツーを達成。続くレース2では、そのサットンが今季6勝目を挙げ選手権リードを盤石のものとした。
トヨタ・アベンシスのトム・イングラムやユーロテック・ホンダのジャック・ゴフなど、日本車勢が速さを見せたロッキンガムのプラクティス。その流れで迎えた予選で最速を記録したのは、パドックでも予想外との声が挙がったチームBMR”3人目の男”、ジェームス・コールのスバル・レヴォーグだった。
そして2番手には「”FFクラス”で最速なのは誇るべきこと」と、ウエイトを積んでもなお速さを見せるFRマシンのスピードを揶揄したゴフのホンダ・シビック・タイプR。3番グリッドのセカンドロウに、イングラムのアベンシスと、スバルの新エース、サットンのレヴォーグが並んだ。
迎えたレース1のスタートでは、いきなりイングラムのアベンシスがブレーキトラブルを抱え、ダミーグリッドからピットへと直行。これで労せずして3番手となったサットンだが、後方から同じFRマシンのウエスト・サリー・レーシング(WSR)BMW125i Mスポーツ、コリン・ターキントンが1コーナーのブレーキング競争で前へ。
しかし、レヴォーグ同様に75kgのバラストを積むBMWも立ち上がりで苦労し、サットンがすぐさまポジションを奪還。さらに後方からはターキントンをかわして浮上してきたトリプルエイト・レーシング、MG6GTのジョシュ・クックが、ヘアピンでサットンの前に出ることに成功するも、再びターキントンの際と同じく次のコーナーで車速を乗せ、すぐさまポジションを取り戻す落ち着いたレース運びを見せた。
その後、5番手のターキントンは後方から迫ってきたチーム・ダイナミクスの名手、マット・ニールのホンダ・シビック・タイプRに5周目のヘアピンでかわされ後退。レース序盤にしてほぼトップ6の陣容が固まり、コール、ゴフ、サットン、クック、ニール、ターキントンの並びで、レースは16周目のファイナルラップへ突入すると、ここで最後のアタックを仕掛けたのは3番手を走るレヴォーグのサットンだった。
最終ラップのファイナルセクターでシビックのゴフを捉えたサットンは、そのままコンマ6秒差で振り切り2位でチェッカー。これでスバル・レヴォーグGTがワン・ツー・フィニッシュとなり、出走106戦目のコールがBTCC初優勝。2位のサットンが3ポイント差でポイントリーダーのターキントンを逆転し、選手権首位の座を取り戻した。
ウイナーのコールがポールからスタートしたレース2は、フロントロウに並んだサットンがアウトサイドから仕掛けたのに対し、セカンドロウ3番手ジャック・ゴフのシビックがコールのインへダイブ。これで行き場を失ったコールのレヴォーグは失速し、アウトサイドのサットンが一気に先頭へと躍り出る。
さらに2周目には、3番手のゴフをかわしてきたMG6のクックがコールをオーバーテイク。その際に彼のレヴォーグはオーバーランを喫し、ターキントンのBMW直前の7番手までポジションを下げることに。
続く3周目には、レース1のパンクで30位に終わり、グリッド後方からの追い上げとなっていたタイトルコンテンダーのゴードン・シェドン(ホンダ・シビック・タイプR)が、ロブ・オースティンの旧型トヨタ・アベンシスと接触し右フロントサスペンションを破損。これでシェドンは週末2度目のリタイヤとなり、選手権争いからも後退を余儀なくされるとともに、レースはセーフティカー(SC)導入となった。
レース再開2周後には3番手争いが激化し、モーターベース・パフォーマンスのフォード・フォーカスST、マット・ジャクソンがクックのMG6とサイド・バイ・サイドとなり、接触しながらのバトルを披露。しかし、最終的にクックがジャクソンのフォーカスをプッシングする形となりジャクソンはわずかにドロップ。
この間隙をついてチーム・ダイナミクスで孤軍奮闘のニールが2台をかわすも、彼のシビックに追いついたクックが今度はニールにヒットし、2台はコースオフ。これでボディワークを破損したクックもリタイヤに追い込まれ、さらにレース3で最後尾スタートのペナルティが課されることに。
このアクシデントで再び2番手を取り戻したジャクソンが、サットンのレヴォーグに続き2位表彰台をゲット。3位には、18周レースの後半にタイヤグリップ減少に苦しんだFF勢を次々とかわしてきたターキントンのBMWが入った。
続くレース3は前戦トップ8のリバースグリッドとなり、WSRのアンドリュー・ジョーダンがそのメリットを活かし切り、第4戦オールトンパーク以来となる今季3勝目をマーク。2位にメルセデス・ベンツAクラスのアダム・モーガン、3位にスバル・レヴォーグのジェイソン・プラトが続き、サットンは5位。
これで300点の大台に乗せたサットンが選手権リードを盤石のものとし、2位に12ポイント差でターキントン。2戦連続リタイヤの痛手を負ったシビックのシェドンは、55ポイント差の3番手に後退という苦しい展開となった。
2017年シーズンも残すところわずか2ラウンドとなったBTCCの次戦第9戦は、9月15〜17日にシルバーストンで開催される。
「レヴォーグ」をもっと詳しく
「レヴォーグ」のニュース
-
スバル、レヴォーグ レイバックの先行予約を開始。“唯一無二の存在”を謳う日本向け新型SUV9月8日18時42分
-
スバルが2023年秋発売の新型SUV『レヴォーグ レイバック』を一部公開。9月から予約開始8月3日14時35分
-
スバル・レヴォーグ、よりスポーティに仕立てた特別仕様車『スマートエディション』を発表7月3日14時52分
-
スバル『WRX S4』『レヴォーグ』を一部改良。操作性を見直すとともにリレーアタック対策も11月24日12時12分
-
【新車情報】国産スポーツワゴンの勝ち組、スバル・レヴォーグの魅力を深掘り3月13日16時30分
-
2020-21日本・カー・オブ・ザ・イヤー選出の『スバル・レヴォーグ』斎藤聡、松田秀士が受賞理由を語る12月9日16時10分
-
スバル車選出は4年ぶり。スポーツワゴン『レヴォーグ』日本カー・オブ・ザ・イヤー2020-21受賞12月7日18時30分
-
【スバル新型レヴォーグ試乗】新旧比較でわかる、新型レヴォーグのシャシー性能の劇的な進化9月15日14時30分
-
スバル、新型『レヴォーグ』の先行予約を開始。スポーティさを表現した新デザインコンセプトを初採用8月20日12時14分
-
走行性能を高める新技術を搭載、新型レヴォーグ プロトタイプ STI Sportを初公開1月11日17時36分
スポーツニュースランキング
-
1立浪中日 ヤクルトにサヨナラ負けで5位転落 敗戦以上に尾を引きそうな”気になる兆候” ココカラネクスト
-
2U23日本代表のアジア杯優勝に「憂鬱」韓国チクリ「日韓戦で負けたのに…」 FOOTBALL TRIBE
-
3「素晴らしいヒット」大谷翔平が延長10回に同点適時打 今季初の1試合2盗塁で5月“快速”スタート! 2試合ぶりスタメン復帰でチームもサヨナラ勝ち ココカラネクスト
-
4大谷翔平の妻・真美子さん、すっかり“チーム”の輪に…ドジャース「夫人会」SNSで美しさあふれる姿公開 スポーツ報知
-
5「大谷夫妻が一番素敵」大谷翔平&真美子夫婦のツーショット公開に大反響! 「スーツ大きくないか」の声も All About