F1第7戦ベルギーGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)
2020年F1第7戦ベルギーGPの決勝レースで6位〜10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位〜10位のドライバーは、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)、ランス・ストロール(レーシングポイント)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)だ。
■BWTレーシングポイントF1チーム
セルジオ・ペレス 決勝=10位
今日の戦略については、持ち帰って総括しないといけない。だが、いずれにせよ、レース結果に大きな違いが生じたとは思わない。とにかく、2台ともポイント圏内でフィニッシュできたのだから。それが今日のポジティブな点だ。今後の課題は、どうして週末の序盤のペースを予選とレースまで維持できなかったのか、その理由をしっかり理解することだ。
僕自身はピットストップの後に順位を取り戻し、ポイント圏内まで挽回することができた。コース上で何度かオーバーテイクができたのは、とてもいい気分だったね! だが、全体としては、やはりまだペースは十分とは言えない。その問題を解決して、来週末のモンツァではもっといいパフォーマンスを見せたい。あのコースは僕らのクルマに合っているはずだから、大きくポイントを稼ぎたいと思っている。
ランス・ストロール 決勝=9位
難しいレースだった。いいスタートを決めて、ひとつ順位を上げ、最初のスティントではすべて順調に思えた。ところが、ハードタイヤを履いたセカンドスティントではデグラデーションが激しくて、うまくマネージメントができなかった。
終盤まで7位を走っていながら、9位でフィニッシュを迎えることになって残念だよ。だけど、僕にはどうすることもできず、これより上位に踏みとどまるのは不可能だった。明るい面を見るとすれば、このチャレンジングな1日の終わりにポイントを手に入れ、次のモンツァでの週末に向けて、さらに進歩してポイントを追加できる可能性が見えたことだ。
あのサーキットは僕らのクルマに合っているはずだが、まずは今日のレースで起きたことを、いったん持ち帰ってすべて分析し、解決策を見つけておく必要がある。モンツァで初日から全力を発揮するためにね。
■スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ
ピエール・ガスリー 決勝=8位
1年前のことを思い、(事故で亡くなった)アントワーヌ(・ユベール)のためにいい成績を出したかった。そういう意味で今日はとても大事な日だった。他とは違う戦略で走ることに決め、スタートタイヤにハードコンパウンドを選んだ。これが予想以上に好調で、思い切りアタックし、たくさんのマシンをオーバーテイクすることができた。(レーシングポイントのセルジオ・)ペレスへのアクションは際どかったけれど、ものすごく楽しかったよ!
セーフティカーが最初の20周の間に出てしまったらおしまいだと分かっていた。ついてないことにまさにそういう事態が起きてしまったんだ。おかげで他のマシンは時間を失うことなくピットストップを済ますことができた。
でも諦めなかった。今日のマシンはペースがよくて、素晴らしかったんだ。それでできる限りプッシュした。ピットストップを済ませると、ほぼ最後尾に落ちてしまい、そこからまた順位を上げていかなければならなかった。でもバトルは楽しかったし、8位まで上がれるなんて最高の気分だった。
セーフティカーが出ていなければ、今日は5位になれたかもしれない。セーフティカーのせいで20秒失ったのに、5位の(エステバン・)オコンから7秒遅れでフィニッシュしたんだからね。
今日僕らは大仕事を抱えていた。こんな風に順位を上げることができてすごくうれしい。チームの皆は満足していいと思うよ。
「ドライバー・オブ・ザ・デー」に選ばれたことも、とてもうれしい。僕に投票してくれた人たちに感謝する。これからもこういうパフォーマンスをどんどん披露していくつもりだよ。
■マクラーレンF1チーム
ランド・ノリス 決勝=7位
最終的にはいいレースだった。10番手グリッドから7位だから、十分に満足だ。ただ、スタート直後はトリッキーだった。何が起きたのか分からないけど、バックストレートの終わりあたりで路面に水かオイルみたいなものがあって、急に大きくリヤが流れたんだ。それでいくつか順位を下げてしまった。あれには参ったね。でも、その後はすごくいいレースができた。
タイヤの残りが同じくらいなら、レーシングポイント勢とルノー勢が速いのは分かっていたので、必要に応じてペースをコントロールした。そして、オーバーテイクはできるはずだと思っていたし、実際にうまく決めることができた。クルマのフィーリングは、レースの終盤に向けてどんどん良くなって、すごくいい感じだったんだ。だから、いいペースを保って順位を上げることができた。あと1周あれば、6位を狙って仕掛けられたかもしれない。だけど、7位に満足しているよ。
■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
アレクサンダー・アルボン 決勝=6位
フラストレーションがたまるレースだった。何をするのも簡単にはいかなかった。レース前の時点で、ルノー勢はローダウンフォース仕様で、直線スピードが速いため、オーバーテイクするのが簡単ではないことは分かっていたが、実際そのとおりだった。
最初のソフトタイヤではとてもいい感触を持っていたが、ピットストップをしてミディアムタイヤに交換する際に、オコンの前に出ることができた。ガレージの皆がいい仕事をしてくれたことに感謝する。
でもミディアムでこれほどデグラデーションがひどいとは予想していなかった。(ハードではなくミディアムを履いたのは)正しい選択ではなかったのかもしれない。オーバーテイクするために全力でプッシュしているうちに、タイヤがだめになった。数日後のモンツァ戦に集中する前に、このことについて分析し、学習する必要がある。
それでもドライバーズ選手権で4位に上がったのはうれしいことだ。進歩しつつあることの証明だと思うからね。
(レース後の会見で語り)ルノーをオーバーテイクするのが難しいだろうことは予想していた。DRSを使って、ようやく彼らと同じスピードになるので、何をするのも困難だった。その後にミディアムタイヤに交換した。ミディアムは正しい選択ではなかったかもしれない。僕らで決めたことだけど、これほど大きなデグラデーションに悩まされるとは予想していなかった。
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