ヘイキ・コバライネン、全日本ラリーJN1初戴冠。第7戦北海道を制したのはGRヤリス駆る勝田範彦
9月9〜11日、JRC全日本ラリー選手権第7戦『RALLY HOKKAIDO(ラリー北海道)』が北海道帯広市を中心に開催され、TOYOTA GAZOO Racingの勝田範彦/木村裕介組(トヨタGRヤリスGR4ラリー)が大会2連覇を達成した。また、同ラウンドでは今季5勝を挙げているヘイキ・コバライネン/北川紗衣組(AICELLOラックDL速心FABIA)がJN1クラスのシリーズチャンピオン獲得を決めている。
前戦のラリー・カムイから約2カ月の間隔を開けて行われた全日本ラリー第7戦。全8ラウンドで争われる2022年シーズンの終盤戦のひとつであるラリー北海道は、今季2戦目のグラベル(未舗装路)イベントだ。3年ぶりに有観客での開催となった同ラリーはレッキから天気に恵まれ、競技が行われた土日の2日間もドライコンディションが保たれた。
合計7本のSSで争われた初日は、オープニングのSS1で奴田原文雄/東駿吾組(ADVAN カヤバ KTMS GRヤリス)がベストタイムをマークしたが、続くSS2で最速タイムを記録した新井敏弘/田中直哉組(富士スバル AMS WRX STI)がすぐさま逆転。新井はSS4までラリーをリードしていく。
ところが、日中のサービスを挟んで行われた午後のステージでは、ペースアップした勝田がSS5を制し総合でもトップに浮上。前年王者はSS7でもベストタイムを刻み、2番手に下がった新井を12.6秒引き離した。
最終日、3本のSSを走行するレグ2でも安定したペースでラリーを進めた勝田組は、SS8で2番手に順位を上げてきた奴田原組を8.2秒で破り今季2勝目をマークするとともに、大会2連覇を果たした。
一時トップに立った新井は、SS8を制した奴田原にリードを許したのちSS9でベストタイムを出し、その差を0.4秒にまで縮めるも最終SS10での逆転は叶わず。トップと8.8秒差の総合3位で今季3度目となるポディウムを獲得している。
総合4位は初日のオーバーシュートやエンジンのトラブルがあった鎌田卓麻/松本優一組(WinmaX DLシムス WRX STI)、総合5位にはSS4とSS10でセカンドベストを記録した福永修/齊田美早子組(アサヒ☆カナックOSAMU555ファビア)が入った。
最終戦を前に最高峰クラスでの初戴冠を決めたコバライネン組はSS5のアクシデントによって順位を大きく下げ、総合40位/JN1クラス9位でのフィニッシュとなっている。JN2〜JN6クラスの各クラスウイナーは以下のとおりだ。
JN2クラス:小倉雅俊/平山真理(ウェルマーDLWINMAX技研シビックR)
JN3クラス:山本悠太/立久井和子(SammyK-oneルブロスYHGR86)
JN4クラス:岡田孝一/河本拓哉(キーストーンナビゲーターDLスイフト)
JN5クラス:大倉聡/豊田耕司(AISIN GR Yaris CVT)
JN6クラス:鷲尾俊一/鈴木隆司(アストラルDLワコーITTZデミオAT)
JRCの次戦第8戦『M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2022』は10月14〜16日、岐阜県高山市を拠点に開催される。
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