FIAがレッドブルF1の主張に反論、ペレスのペナルティ決定の過程を説明「当然の処分」とルクレール
レッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスは、F1第14戦イタリアGP決勝を3位でフィニッシュしながら、5秒ペナルティを受けて5位に降格された。32周目にシャルル・ルクレール(フェラーリ)をオーバーテイクする際に、コース外を使ってアドバンテージを得たと判断されたためだ。これについてレッドブル代表クリスチャン・ホーナーは、FIAが事前にポジションを戻すよう指示することなくペナルティを出したと発言したが、FIAレースディレクターのマイケル・マシはこれを否定した。
ペレスはオーバーテイクの後、ポジションを戻す必要があるかとチームに尋ねたが、チームから後退するようにという指示がなされなかったために、ポジションを守って走り続けた。
ホーナー代表は、レース後、スチュワードはポジションを返せという指示をしないままペナルティを出したと主張した。
「スチュワードがあれを問題視していれば、ポジションを戻すよう指示をよこすものと考えていた。だが、その指示は来なかった。だがその後、結局ペナルティが出た」
しかしマシはペナルティを出す前にレッドブル側と話をしたとして、ホーナーの発言は「不正確だ」と否定した。
「彼らはレースコントロールに、どうすべきか尋ねてこなかった。私は彼らに対し、ポジションを戻すことを考えてはどうだと提案したところ、自分たちで考えていると彼らは答えた。そういう会話があったのだ」
ペレスは経験豊富なドライバーであり、コース外を使ってオーバーテイクした後には反射的にポジションを戻すという判断をしてもよさそうなものだが、もちろん、ペナルティが出ないことを祈り続けて、正しい指示を出さなかったチームに問題がある。
当事者のルクレールは、ペレスへのペナルティは当然の措置であると断言した。
「ターン4入口の時点で、彼がアウト側からオーバーテイクを仕掛けてくると思っていたので、僕はコーナー半ばで、減速した。彼がアウト側のラインを保って前に出ると思ったからだ」とルクレール。
「そしたら彼がコーナーをショートカットしていくのを見た。僕は彼にスペースを残しているのにだ。驚いたよ。少し混乱した。もちろん、その後にポジションを戻してくれるものと思っていたら、彼は戻さなかった。そういうわけだから、彼がペナルティを科されるのは当然のことだよ」
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