「短期決戦で爆発する気がする」阪神優勝に導いた大山悠輔に球団レジェンドからも期待の声!「重圧から解放された」
阪神の4番という重責を担い続けた大山。優勝決定時には涙も見せた(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
今季のペナントレースで18年ぶり、球団史上6度目のリーグ制覇を達成した阪神。次なる目標はクライマックスシリーズ突破、そして、1985年以来となる日本一だ。
【動画】大一番で4番の仕事!優勝を決めた巨人戦、均衡を破る犠牲フライを放った大山悠輔から笑顔がこぼれた場面
今月14日、甲子園球場で優勝が決まった直後、選手、首脳陣からなる輪の中で、号泣する大山悠輔の姿がテレビ、ネットを通して伝えられファンの感動を呼んだ。開幕から全試合で4番に座り、打線の、そしてチームの支柱となった。優勝決定ゲームでも均衡を破る、犠牲フライで勝利への口火を切っている。
数字上は決して目立った成績ではないものの四球の数はリーグトップに上り、守備面でも今季より固定となったファーストで堅実なプレーをみせた。ペナントレースの中で存在感を示し、さらにポストシーズンでも大きな期待が懸かる大山に対し、過去、同じくチームの顔として主軸を担った球団OBからも、さらなる活躍を望む声が伝えられている。
「大山は短期決戦で爆発する気がする」
そう語るのは、1985年に4番打者としてリーグ優勝、そして日本一に貢献した掛布雅之氏だ。YouTubeチャンネル「掛布雅之の憧球」を9月16日に更新、優勝を決めた阪神の戦いを振り返りながら、4番という重責を担った大山へエールを贈っている。
掛布氏は大山の今季の成績について「確かにホームランも14本、打点でも佐藤(輝明)よりも少ない、打率も3割に届かない。すごい我慢したと思う」と述べており、「でもフォアボールは90個近く選んでいるわけでしょ?」と指摘。続けて「自分としては数字に納得はしていないかもしれない」として、チームプレーに徹した大山の意識を称えた。
さらに、優勝が決まった瞬間、大山が涙した姿も思い返しながら「相当なプレッシャーを感じて打ち続けていた一年だった」と心情を読み解いており、その上で「重圧から解放されたことで、これからの残りの試合、良い形の大山に変わっていくのでは。CS、日本シリーズとすごく大山に期待してみたい」と語っている。
また、自身が1985年に日本シリーズに出場した経験を踏まえ「(短期決戦では)シーズンの成績は関係ない」と主張。「ペナントレースの数字は捨てて良い」と論じながら、「CSと日本シリーズで2試合ずつ、計4試合を自分のバットで決める、そのくらいの割り切りで打席に立てば、大山らしさというのが出てくると思う」と見解を語っている。
今季、大山は全試合でスタメンに名を連ねており、打順、ポジションも不動という内容にも首脳陣からの信頼の高さが表れている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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