北米マツダ、新型TCRカー『マツダ3 TCR』をアンベイル。2020年IMSAデイトナ戦でデビュー予定
北米マツダが運営するマツダ・モータースポーツは10月1日、世界的に広がりをみせているTCR規定に適合した新型ツーリングマシン『マツダ3 TCR』を世界初公開した。
開発が進められていることが伝えられていた『マツダ3』のカスタマー向けツーリングカーが2020年のトラックデビューに先駆け、ついにその姿をみせた。マツダは、数年前からWTCR世界ツーリングカーカップなど世界各地で開催されているTCRシリーズに参入するのではとの憶測がなされており、この数カ月でベース車がいま、同ブランドでもっとも売れているハッチバックモデルのマツダ3となる可能性が高いと目されてきた。
今回お披露目された新型マシンは、それらの予想が正しかったことを証明するものとなっている。
このマツダ3 TCRは、マツダが主宰するワンメイクシリーズ『グローバルMX-5カップ』用マシンを手掛けるロング・ロード・レーシングが開発および、サポートを担当。パワートレインには350馬力を発揮する4気筒ターボエンジンと、6速パドルシフトのトランスミッションが採用されている。
また、デザインはマツダが誇る“魂動デザイン”の最新版が取り入れられ、すべてのデザイン作業がカリフォルニア州アーバインのマツダデザイン・アメリカで進められたという。
すでにTCR規定の公認を取得しているマツダ3は、同規定を採用している世界36のシリーズに参戦することが可能で、日本でもカスタマーチームが導入すればTRCジャパンシリーズや、ピレリスーパー耐久シリーズのST-TCRクラスなどでその姿を見ることができるはずだ。
なお、マツダは今回のアナウンスのなかで同車のレースデビューについても言及しており、現時点では2020年1月26日に始まるロレックス24のサポートレース、IMSAミシュラン・パイロット・チャレンジに参戦するかたちで公式戦に初登場する予定だ。
そのデビュー戦に臨むドライバーのひとりめには2019年グローバル・マツダMX-5カップのチャンピオンを獲得したブライアン・オルティスが決定済み。しかし、新型TCRを走らせるチームについては公表されていない。
「TCRはマツダ3のプロモーション機会となる同時に、我々のブランドユーザーにマツダ車で参加できる新しいレースを提供する絶好の機会です」と語るのは、マツダ・ノースアメリカ・オペレーションズ会長兼CEOの毛籠勝弘氏。
「IMSAシリーズやSROモータースポーツ・グループのTCアメリカで記録したもっとも重要な成功のいくつかは、熱心な顧客がマツダとのレースを選んだことによるものです。マツダの次世代レーサーがマツダ3 TCRで同じ可能性をみせてくれることを願っています」
マツダモータースポーツの責任者を務めるジョン・ドゥーナンは「マツダ3は優れたデザインとエンジニアリングで知られており、新型TCRの素晴らしい基盤となっている」とコメントした。
「私たちは数シーズンにわたってIMSAミシュラン・パイロット・チャレンジに戻ることに興奮しており、2020年に復帰できることをマツダ関係者全員が楽しみにしている」
「もちろんIMSAだけでなく、TCアメリカや世界中のTCR選手権でのマツダ3 TCRの活躍を心待ちにしているんだ」
「マツダ3」をもっと詳しく
「マツダ3」のニュース
-
マツダ、CX-5やMAZDA3など計4車種に特別仕様車“レトロスポーツエディション”を設定9月4日14時53分
-
スーパー耐久第3戦SUGOの水素GRカローラ、マツダ3の欠場の理由は「予定どおり」6月28日19時40分
-
マツダ、コンパクトカーのマツダ3を商品改良。新装備や機能追加で安全性や利便性、快適性を向上4月6日12時36分
-
マツダ3のJAF車両登録、ロールケージ承認が完了。レースデビューへ準備進む!?9月16日11時45分
-
『マツダ3』『CX-30』が一部改良。Mハイブリッド搭載“e-SKYACTIV G”モデルが登場8月4日14時16分
-
『マツダ3』2020年のワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤーを獲得4月9日17時33分
-
北米マツダ開発『マツダ3 TCR』正式デビュー1年延期との報道。共同製作ガレージ解散の余波で12月25日16時42分
-
マツダ3に世界初の圧縮着火エンジン“スカイアクティブX”搭載車が追加。12月5日発売へ11月25日14時36分
-
『カローラ』『マツダ3』など選出。日本カー・オブ・ザ・イヤー“10ベストカー”発表11月7日17時36分
-
北米マツダ、新型TCRカー『マツダ3 TCR』をアンベイル。2020年IMSAデイトナ戦でデビュー予定10月2日14時54分