2番手タナク「調整が良い方向に進んでいる」/WRC第10戦フィンランド デイ1後コメント
WRC世界ラリー選手権第10戦フィンランド競技初日、デイ1のSS1〜6が10月1日に行なわれ、ヒュンダイのクレイグ・ブリーン(ヒュンダイi20クーペWRC)が総合首位につけた。2戦ぶりの出場となる勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)はSS1でベストタイムをマークするも、続くSS2でスピンがあり総合8番手となっている。そんな『ラリー・フィンランド』のデイ1を終えたトヨタ、ヒュンダイの両陣営からドライバーコメントが発表された。
■ヒュンダイ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ1総合6番手
「僕たちにとってはかなり順調な1日だったし、最後の夜間ステージでは奮戦した。暗くなっていくコンディションのなかで、最後の方は道路を見るのに苦戦していた」
「最初のふたつのスプリットでは僕はかなり速かったが、最後のセクションはとてもチャレンジングで、思いどおりに集中することができなかった」
「その時点までは走行中に良いリズムをつかんでいてプッシュできていた。だから明日そのレベルのパフォーマンスを出すことができれば、自分たちに何が可能かということが分かるだろう」
「まだ何も失われてはいない。ギャップを縮めるためにベストを尽くさなければならない。それができなければ、順位を維持してステージを楽しむよ」
●オット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ1総合2番手
「今日は驚くほどよい1日だったし、とても安定していた。狭いステージは僕たちにとって少々ハンデになり、そこで多くのタイムを失ったが、速くて流れるようなセクションではペースを出すことができた」
「こうした高速の道路でのペース改善は、熱心に仕事をしてくれるチームの努力のおかげだ。彼らは素晴らしい仕事をし、ここでは過去に彼らがやったよりも素晴らしいパフォーマンスが出ている」
「僕はイベント前のテストでは完全な力を出せたわけではなかったから、自信を得るためにいくつかの変更をマシンに加えなければならなかった。ありがたいことに、良い方向に進んでいるよ。明日はタフなステージに長い区間がある。週末の目玉となる1日になることは間違いない」
●クレイグ・ブリーン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ1総合首位
「今夜ラリーリーダーになれたというのは、かなりいい感じだ。今日は素晴らしい日で、毎秒楽しんでいたよ」
「ステージは本当によかった。特に素晴らしかったのは暗闇のなかの最終ステージだね。いつもフィンランドの夜のコンディションはどのような感じだろうかと思っていたが、今では分かっている。ものすごく素晴らしいものだ!」
「出走順が遅いクルーが出発する頃にはもう少し暗くなっていたが、実は僕にはスタート時点である出来事が起きた。リズムを少し崩してしまい、いくつか分岐を見逃してしまったんだ。ひどいことにはならなかったけれどね」
「森の中の最後の部分を楽しんだし、最後のタイムを見るのはうれしかった。明日は誰もが何かしら発見することになると思うから、僕たちは行く手に現れるどんなチャンスもつかんでいくつもりだ」
■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ1総合7番手
「もっといい結果を期待していたので、僕にとってはあまり良い1日ではなかった。明日は少なくとも3台が我々の前を走るはずなので、状況が少しでも良い方向に向かうことを願っている」
「とはいえ、なぜ思うようにペースが上がらなかったのか、その理由を正確に理解する必要がある。1番手という出走順がタイムロスの原因のひとつだったとは思うが、それだけではないと思う。ただ単に自分が遅かっただけなのか、それともクルマのセットアップを変えれば速く走ることができたのか、そのあたりを理解しなくてはならない」
「確かに路面のグリップはあまり良くなかったが、それでも運転を楽しむことはできたので、これほど多くタイムを失ったことに驚いている。最後のナイトステージに関しては、かなり厳しいチャレンジになるだろうと覚悟していたが、我々のライトシステムは非常に良く機能し、予想よりもうまくいった」
●エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ1総合3番手
「今日の結果には比較的満足している。クルマのフィーリングは全体的に良く、少し苦戦したエリアもあったし、さらに改善する必要もあるが、それでも全体的には1日を楽しむことができた」
「最後のステージについては、暗闇の中でこのようなハイスピードで走るのは簡単ではなかったが、ペースノートが非常によく機能していたので、リズムに合わせて走ることができたよ」
「明日は、まったく異なるタイプの4本のステージがあり、そのうち2本は新ステージだ。トップ5争いは僅差だし、まだ何が起きるかわかないから、ベストを尽くして臨みたいと思う」
●カッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ1総合5番手
「今日はタフなコンディションのステージを、新しいペースノートで走ることが多く、非常に困難な1日だった。また、路面のグリップレベルがかなり低かったので、誰にとっても難しい1日だったと思う」
「自分たちは、ステージを1回目に走る時に苦労したので、明日に向けてはその部分を改善しようと考えている。ただし、2回目の走行に関しては良くなっていた」
「上位陣のタイムは接近しているので、まだすべてオープンな状態だ。もちろん、1日を通して頑張ってプッシュしたので、たとえ僅差であっても自分たちが追われる立場の方がもちろん良かったが、明日は逆転できるように頑張りたいと思う」
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