フェルスタッペンが3年連続F1チャンピオンに輝く。スプリントはピアストリが制す【第18戦レポート】
現地時間10月7日(土)、2023年F1第18戦カタールGPのスプリントが行われ、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がトップチェッカーを受けた。また、2位に続いたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は2023年シーズンのドライバーズタイトル獲得を決めた。3位にランド・ノリス(マクラーレン)が続き、角田裕毅(アルファタウリ)は12位となった。
今季6大会で実施されるスプリントイベントのうち4戦目となる今大会。今季のスプリントは新たなイベントフォーマット導入により、メインレースから独立したイベントとして開催される。スプリントのスターティンググリッドは現地時間7日に行われた『スプリント・シュートアウト』により決定された。
1番グリッドは新人ピアストリ、2番グリッドにノリスと、予選で辛酸をなめたマクラーレンがフロントロウに並んだ。2列目3番グリッドに、このスプリントで3ポイントを追加すれば(6位以上に入れば)3年連続、自身3度目のF1ドライバーズタイトルを手にすることができるフェルスタッペンが続いた。
上位3台を含む12台がミディアムタイヤを装着する一方、4番グリッドのラッセル、5番グリッドのカルロス・サインツ(フェラーリ)、6番グリッドのシャルル・ルクレール(フェラーリ)、18番グリッドの角田をはじめとする8台がソフトタイヤを装着と、タイヤ選択は2分するかたちに。
なお、ピアストリは2周ユーズド、ノリスは3周ユーズド、フェルスタッペンは新品のミディアムをチョイスした。
現地時間20時34分、気温32度、路面温度36度、湿度61パーセントというドライコンディションとなるなか、19周のナイト・スプリントはスタートを迎えた。ノリスとフェルスタッペンの蹴り出しが悪く出遅れるなか、ピアストリがターン1のホールショットを守り、2番手にラッセル、3番手にサインツ、4番手にルクレールが浮上する。
フェルスタッペンは5番手、ノリスが6番手に後退する一方、後続でリアム・ローソン(アルファタウリ)が単独スピンからターン2の先のグラベル上にマシンを止め、セーフティカー(SC)が導入される。
レースは3周目に再開。ターン6でソフトタイヤを履くラッセルがインに飛び込み、ミディアムタイヤのピアストリからラップリーダーの座を奪う。その後方ではローガン・サージェント(ウイリアムズ)がターン9で単独スピンを喫しグラベル上でスタックしマシンを止めた。これで2度目のSC導入となる。
レースは7周目にふたたびリスタートを迎えた。ラッセルが抜群の蹴り出しでリスタートを決める一方、ターン1で3番手サインツがピアストリとサイド・バイ・サイドとなるが、ここはピアストリが抑えた。
トップのラッセルはソフトタイヤの利点を活かし、8周目にはピアストリに1.554秒差をつけDRS圏外に追いやると、その後もじわじわとギャップを広げる。一方、9周目のターン1ではフェルスタッペンがルクレールを攻略し4番手に浮上する。
10周目を迎えるとソフトタイヤ勢のペースが極端に落ち、フェルスタッペンは10周目のターン1でサインツを容易くかわし3番手に浮上する。続く11周目のターン1では2番手ピアストリがラッセルを容易く攻略し、トップの座を奪う。
その直後、11周目のターン2でセルジオ・ペレス(レッドブル)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)の3台が3ワイドから接触するアクシデントが発生し、ペレス、オコンはその場でリタイア。ヒュルケベルグは自走でピットに戻るも、コース復帰は叶わなかった。
これで3度目のSC導入に。レースは15周目、残り5周で再開された。ピアストリはファステストラップを更新する走りで逃げに出る。3番手フェルスタッペンは16周目にラッセルを攻略し2番手に浮上するが、この時点でピアストリとフェルスタッペンのギャップは2.4秒だった。
しかし、フェルスタッペンはピアストリを0.3秒上回るペースでギャップを縮めにかかるが、残る周回数は4周しかない。フェルスタッペンは17周目にファステストラップを更新するが、それでも2台のギャップは2.1秒。ピアストリはフェルスタッペンをDRS圏内に近づけない。
19周目、ピアストリがF1で初のトップチェッカーを受けた。2位にフェルスタッペンが続き、2023年シーズンのドライバーズタイトル獲得を決めた。3位に終盤ラッセルを攻略したノリス、4位ラッセル、5位ハミルトン、6位サインツ、7位にルクレール、そして8位アルボンまでがポイントを獲得。角田は12位となった。
2023年F1第18戦カタールGPのメインイベントとなる決勝レースは、日本時間8日26時より57周で行われる。
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