日本代表、8強入りならず 相手国メディアは「決定力と守備の弱さという2つの顔をみせた」と指摘【ラグビーW杯】

ココカラネクスト2023年10月9日(月)16時0分

日本は健闘及ばず1次リーグで敗退。2大会連続でのベスト8進出はならなかった(C)Getty Images

 ラグビー日本代表は(世界ランキング12位)は現地時間10月8日、アルゼンチン代表(同9位)に27‐39で敗れ、2勝2敗でD組3位に終わり、2大会連続でのベスト8進出はならなかった。

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 日本は試合開始直後の前半2分にサンティアゴ・チョコバレスにトライを決められ、いきなりリードを許す。16分に日本も反撃に転じ、アマト・ファカタバが見事な個人技をみせディフェンスを突破しトライ。その後、両チームともさらにトライを重ね、14‐15と日本の1点ビハインドで前半が終了。一進一退の攻防が続いた。

 後半もアルゼンチンがリードを広げ、日本が追いすがるという展開となるも、試合終盤で引き離される。後半25分にジョネ・ナイカブラのトライ、松田力也のコンバージョンで25‐27と2点差に迫るも、その3分後にマテオ・カレーラスが日本ディフェンスをかわし、この日3つ目のトライを決めハットトリック。35分にはニコラス・サンチェスのペナルティゴールによる追加点で日本は万事休す。

 終始、アルゼンチンがリードを奪う試合内容となり、日本もドロップゴールで得点を挙げるなど、攻撃の多彩さを披露し、粘りをみせたものの及ばなかった。

 勝った方がベスト8入りとなるという大一番を制したアルゼンチン。最後は地力の差を見せつける形で2大会ぶりの準々決勝への切符を手にした。アルゼンチン国内でも、この試合の結果を報じており、その中では日本のパフォーマンスへの評価も伝えられている。

 アルゼンチンの国内紙『Clarín』では試合後に配信となったゲームレポートにおいて「ロス・プーマスは苦しんだだけでなく、最初の目的である『世界のトップ8に返り咲く』ことを達成するために努力しなければならなかった」と自国代表チームの試合内容を評した。

 また、試合開始早々に失点するも、すぐに同点に追いついた日本には「落ち着きを取り戻すには、最初の30分で十分だった。ロス・プーマスに序盤のような自由を与えず、忍耐強く相手陣内に押し込むことに成功した」と前半の展開や攻撃面での動きを称えている。

 他には、国内メディア『Diario Río Negro』は敗れた日本に対し、「トライをサポートするなど攻撃的な決定力と、ディフェンスがやや弱いという2つの顔を見せた」として、試合全体でのプレーを振り返った。

 アルゼンチンは何度も日本に得点差で迫られ、負傷による退場者を出しながらも士気が下がることなく、チーム全体の気迫で日本を上回った。最後まで攻めの姿勢を貫き食い下がった日本だったが、追いつくことはできず、フランスでの戦いを終えることとなった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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