楽天・石井一久監督退任報道 「埋まらなかった穴」とは
田中将は今季7勝に終わった(C)CoCoKARAnext
楽天の石井一久監督が今季限りで退任する見込みであると10月11日付の「スポーツニッポン」「スポーツ報知」など、スポーツ紙が一斉に報じている。
【動画】10日の今季最終戦、先発の則本も力投したものの、4回に安田に本塁打を浴びるなど要所で失点したのが響いた
10日に楽天の本拠地で行われた今季最終戦、勝利したほうがCSに進出するという大一番で楽天はロッテに敗れた。
先発の楽天・則本昂大とロッテ・小島和哉の投手戦となる中、ロッテは2回に岡大海の適時打で先制、4回の安田尚憲の9号ソロなどで効果的に加点。一方の楽天は塁に出ながらも、再三の併殺などチャンスをつぶしたことも響き、0−5の大敗。目指すCS切符獲得は果たせなかった。
最終戦のセレモニーでは勝利を願って来場したファンに向けて「今日の試合に敗れて、皆さんをCSにお連れすることができず申し訳ありませんでした」と謝罪した石井監督。
2018年9月にGMとして着任、21年シーズンから3年契約で監督兼任GMに就任した。監督1年目の21年は3位、2年目は4位、今季もあと一歩のところで4位と2年連続Bクラスに沈んだ。
GMとしては豊富な球界人脈を生かして、18年オフにFAで西武から浅村栄斗、19年オフにロッテから鈴木大地を獲得など戦力の上積みを図った。
一方で指揮官の期待を受けながら、苦しい戦いが続いた選手もいる。2021シーズンから楽天に復帰した田中将大は今季も7勝11敗、防御率4・91に終わった。復帰初年度の21年は4勝9敗、22年は9勝12敗と3シーズン通して、貯金を作ることができず。9月18日に行われたオリックス戦(京セラドーム)でも3回途中5失点KOと精彩を欠いた。
そして楽天の先発陣といえば開幕前は則本、田中、早川隆久、岸孝之など安定した力を持つピッチングスタッフがいることが強みとされたが、シーズンを通して個人で貯金を作ったのは9勝5敗の成績を残した岸のみに終わった。このあたりにもチームが浮上できなかった要因がうかがえる。
13年以来の優勝を待ち望んでいる東北のファンにとっても、今季の反省を生かしたチーム作りが求められそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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