メルセデスF1代表、ハミルトンとボッタスの首位争いに満足「接触しないと確信していた」
メルセデスF1のチーム代表であるトト・ウォルフは、第11戦アイフェルGPの1コーナーにおけるルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスのバトルを楽しんだ。どちらのドライバーも劇的な状況は避けるだろうという自信が、ウォルフにはあったからだという。
ハミルトンは、ポールポジションからスタートしてターン1へと走るチームメイトのボッタスより優位に立った。しかし彼らがコーナーに差し掛かる際、ホイール・トゥ・ホイールで方向を変えたので、ハミルトンはボッタスを大回りさせ、ランオフエリアを走らせることとなった。ボッタスはそれに阻止されることなく、コーナー出口でリードを取り戻した。
この激しい戦いはダメージを引き起こす可能性があったにもかかわらず、ファンだけでなくウォルフにも興奮の瞬間をもたらした。
「ふたりのレースを楽しんだよ。なぜなら私は接触が起こらないことを確信していたからね」とウォルフは語った。
「彼らは互いに尊敬しあっているし、チーム内での境界線がどこにあるかとてもよく分かっている」
「ルイスは少しブレーキが遅れてフルロックしたと思う。だから明らかにバルテリを押し出す形になった。しかしバルテリはラリードライバーとしての真のスタイルで持ちこたえ、ポジションを維持した。楽しかったよ」
2017年にメルセデスでともにレースを始めて以来、一度も接触したことがないこのふたりのドライバーの間では、すべてが順調に終わった。
残念ながら、13周目にボッタスがターン1でミスをした後にハミルトンが彼より優位に立ったので、ボッタスの優勢は一時的なものとなった。
そしてボッタスの午後は、パワーユニット(PU)の問題によりリタイアを余儀なくされ、最悪なものとなった。一方でハミルトンにとってはチェッカーフラッグへの確かな道が開け、チャンピオンシップポイント25点を追加することになった。
「チャンピオンシップに関して、もし立ち直る誰かがいるとしたら、それは彼だろう」とウォルフは語り、ボッタスの苦境に関してコメントした。
「我々は良い話し合いができた。私は不具合に対して申し訳ないと言った。私は彼自身も言っていたツーストップが実際レースに勝利するためにうまくいくはずだったと思うが、結果は結果だ」
「これはいまだにメカニカルなスポーツであり、彼を落胆させたのは我々だ」
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