エヴァートン対リヴァプールについて知っておきたい7つのこと
サッカーキング2020年10月17日(土)15時32分
エヴァートンとリヴァプールが対戦する [写真]=Getty Images
17日に行われるプレミアリーグ第5節では、エヴァートン対リヴァプールの“マージーサイド・ダービー”が開催される。1894年の初対戦以降、イングランドのトップリーグで最も長く続いているダービーマッチ。今回は開幕4連勝で首位に立つエヴァートンが、本拠地『グディソン・パーク』にディフェンディングチャンピオンのリヴァプールを迎え撃つ。お互いの本拠地が近いために“フレンドリー・ダービー”としても知られる一戦を前に、知っておきたい7つのトピックを紹介する。
[写真]=Getty Images
■126年ぶりの好スタート
エヴァートンの勢いが止まらない。今季プレミアでは開幕4連勝を達成。リーグ制覇を果たした1969-70シーズン以来の好スタートを切って、単独首位に立った。カラバオ・カップでも順当に勝ち上がり、開幕からの連勝(公式戦)は「7」に到達。1894年以来となる快挙を達成した。なお、126年前の開幕8戦目の相手はリヴァプールで、史上初の“マージーサイド・ダービー”だった。今回と同じ10月に開催され、エヴァートンが3-0の勝利を飾っている。リーグ首位でダービーを迎えるのは1989年9月以来という彼らは、開幕からの連勝記録を伸ばせるだろうか。
■覚醒したC・ルーウィン
エヴァートンの攻撃陣をけん引するのが、23歳のドミニク・カルヴァート・ルーウィンだ。カルロ・アンチェロッティ監督がナポリを率いていた際に獲得を試みたというストライカーは、開幕からゴールを量産中。プレミアでは開幕から4試合連続でゴールを決めており(計6ゴール)、9月のリーグ月間最優秀選手に選ばれた。8日に行われたウェールズとの国際親善試合ではイングランド代表デビューを果たし、ゴールを挙げた。この試合でも、エヴァートンの背番号9から目が離せない。
■ここ10年はリヴァプールが圧倒
近年の“マージーサイド・ダービー”はリヴァプールの独擅場となっている。公式戦では最近22試合(11勝11分け)負けなし。ユルゲン・クロップ監督はエヴァートンに敗れたことがなく、就任後11戦無敗(7勝4分け)は、リヴァプールの監督として歴代最長記録になる。エヴァートンが最後にリヴァプールに勝利したのは、ちょうど10年前。2010年10月17日に『グディソン・パーク』で行われた一戦で、ティム・ケーヒルとミケル・アルテタが得点を挙げて2-0の勝利を飾った。エヴァートンとしては、負の歴史に終止符を打ちたいところだ。
■ゴールラッシュの予感
今シーズンのプレミアリーグは実に多くのゴールが決まっている。ここまで38試合を消化して144得点を記録。1試合平均で3.8ゴールが生まれている計算になる。また、合計スコアが7ゴールを超える試合が7つある一方で、スコアレスドローは“ゼロ”。ハイスコアのゲームが頻発しているのだ。リヴァプールは前節のアストン・ヴィラ戦に2-7で大敗し、エヴァートンは第2節のウェスト・ブロムウィッチ戦で5-2の勝利を収めた。ちなみに、“マージーサイド・ダービー”の歴代最多スコアが記録されたのは97年前のこと。1933年2月に行われた一戦で、ホームのリヴァプールが7-4の勝利を収めた。
■3年連続のスコアレスドロー
ただ、『グディソン・パーク』での“マージーサイド・ダービー”は引き分けが多い。最近8試合のうち7試合で決着がつかず、過去3シーズンはすべてスコアレスドローに終わっている。昨季は圧倒的な強さを見せたリヴァプールも、『グディソン・パーク』でのエヴァートン戦だけは「0-0」だった。スタジアム間が2kmも離れていない両チームの対戦は“フレンドリー・ダービー”とも呼ばれるが、今回も同じ結末を迎えるのか、それとも打ち合いとなるのか要注目だ。
■クロップ就任5周年
リヴァプールにとっては、クロップ監督就任5周年の節目に迎えるダービーマッチでもある。クロップ体制の初陣は、2015年10月17日のトッテナム戦。敵地『ホワイト・ハート・レーン』での一戦はスコアレスドローだった。通算273試合目となる今回のダービーは果たしてどんな結末を迎えるのか。クロップ政権下の最多スコアラーであるモハメド・サラーは、リヴァプールでの公式戦100ゴールにリーチがかかっており、記録達成とともに監督に白星をプレゼントしたいところだ。
■予想オッズは?
日本時間16日正午現在、英国大手ブックメーカーの『ウィリアム・ヒル』はエヴァートンの勝利に「4.0倍」、リヴァプールの勝利に「1.83倍」、ドローに「3.9」倍というオッズを付けている。エヴァートンが好調とはいえ、完成度で勝るリヴァプールが優位と予想しているようだ。ただ今回は、代表ウィーク明けの一戦であり、キックオフは現地土曜日の12時30分。世界各地で代表戦を戦ってきた選手たちのコンディションは未知数だ。勝負の行方は試合終了のホイッスルが鳴るまでわからないだろう。なお、アンチェロッティ監督とクロップ監督の直接対決は今回で9回目。過去8戦は互いに3勝2分け3敗とまったくの互角だ。数々の困難を乗り越えてきた世界的名将2人は、イングランド北西部でどんな名勝負を繰り広げてくれるのか、熱い戦いに期待したい。
(記事/Footmedia)
[写真]=Getty Images
■126年ぶりの好スタート
エヴァートンの勢いが止まらない。今季プレミアでは開幕4連勝を達成。リーグ制覇を果たした1969-70シーズン以来の好スタートを切って、単独首位に立った。カラバオ・カップでも順当に勝ち上がり、開幕からの連勝(公式戦)は「7」に到達。1894年以来となる快挙を達成した。なお、126年前の開幕8戦目の相手はリヴァプールで、史上初の“マージーサイド・ダービー”だった。今回と同じ10月に開催され、エヴァートンが3-0の勝利を飾っている。リーグ首位でダービーを迎えるのは1989年9月以来という彼らは、開幕からの連勝記録を伸ばせるだろうか。
■覚醒したC・ルーウィン
エヴァートンの攻撃陣をけん引するのが、23歳のドミニク・カルヴァート・ルーウィンだ。カルロ・アンチェロッティ監督がナポリを率いていた際に獲得を試みたというストライカーは、開幕からゴールを量産中。プレミアでは開幕から4試合連続でゴールを決めており(計6ゴール)、9月のリーグ月間最優秀選手に選ばれた。8日に行われたウェールズとの国際親善試合ではイングランド代表デビューを果たし、ゴールを挙げた。この試合でも、エヴァートンの背番号9から目が離せない。
■ここ10年はリヴァプールが圧倒
近年の“マージーサイド・ダービー”はリヴァプールの独擅場となっている。公式戦では最近22試合(11勝11分け)負けなし。ユルゲン・クロップ監督はエヴァートンに敗れたことがなく、就任後11戦無敗(7勝4分け)は、リヴァプールの監督として歴代最長記録になる。エヴァートンが最後にリヴァプールに勝利したのは、ちょうど10年前。2010年10月17日に『グディソン・パーク』で行われた一戦で、ティム・ケーヒルとミケル・アルテタが得点を挙げて2-0の勝利を飾った。エヴァートンとしては、負の歴史に終止符を打ちたいところだ。
■ゴールラッシュの予感
今シーズンのプレミアリーグは実に多くのゴールが決まっている。ここまで38試合を消化して144得点を記録。1試合平均で3.8ゴールが生まれている計算になる。また、合計スコアが7ゴールを超える試合が7つある一方で、スコアレスドローは“ゼロ”。ハイスコアのゲームが頻発しているのだ。リヴァプールは前節のアストン・ヴィラ戦に2-7で大敗し、エヴァートンは第2節のウェスト・ブロムウィッチ戦で5-2の勝利を収めた。ちなみに、“マージーサイド・ダービー”の歴代最多スコアが記録されたのは97年前のこと。1933年2月に行われた一戦で、ホームのリヴァプールが7-4の勝利を収めた。
■3年連続のスコアレスドロー
ただ、『グディソン・パーク』での“マージーサイド・ダービー”は引き分けが多い。最近8試合のうち7試合で決着がつかず、過去3シーズンはすべてスコアレスドローに終わっている。昨季は圧倒的な強さを見せたリヴァプールも、『グディソン・パーク』でのエヴァートン戦だけは「0-0」だった。スタジアム間が2kmも離れていない両チームの対戦は“フレンドリー・ダービー”とも呼ばれるが、今回も同じ結末を迎えるのか、それとも打ち合いとなるのか要注目だ。
■クロップ就任5周年
リヴァプールにとっては、クロップ監督就任5周年の節目に迎えるダービーマッチでもある。クロップ体制の初陣は、2015年10月17日のトッテナム戦。敵地『ホワイト・ハート・レーン』での一戦はスコアレスドローだった。通算273試合目となる今回のダービーは果たしてどんな結末を迎えるのか。クロップ政権下の最多スコアラーであるモハメド・サラーは、リヴァプールでの公式戦100ゴールにリーチがかかっており、記録達成とともに監督に白星をプレゼントしたいところだ。
■予想オッズは?
日本時間16日正午現在、英国大手ブックメーカーの『ウィリアム・ヒル』はエヴァートンの勝利に「4.0倍」、リヴァプールの勝利に「1.83倍」、ドローに「3.9」倍というオッズを付けている。エヴァートンが好調とはいえ、完成度で勝るリヴァプールが優位と予想しているようだ。ただ今回は、代表ウィーク明けの一戦であり、キックオフは現地土曜日の12時30分。世界各地で代表戦を戦ってきた選手たちのコンディションは未知数だ。勝負の行方は試合終了のホイッスルが鳴るまでわからないだろう。なお、アンチェロッティ監督とクロップ監督の直接対決は今回で9回目。過去8戦は互いに3勝2分け3敗とまったくの互角だ。数々の困難を乗り越えてきた世界的名将2人は、イングランド北西部でどんな名勝負を繰り広げてくれるのか、熱い戦いに期待したい。
(記事/Footmedia)
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