アクロニスがディルマン、ターベイ擁するNIOフォーミュラEの公式パートナーに就任
サイバープロテクション大手のアクロニスは11月5日、ABBフォーミュラE選手権に参戦するNIOフォーミュラEチームと複数年に渡る公式パートナー契約を締結したと発表した。
スイスとシンガポールに拠点を置くアクロニスは、バックアップソフトウェアやデータ保護ソリューションなどを開発・販売しているグローバル企業だ。
サイバープロテクションとハイブリッドクラウドソリューションの世界的リーダーとして知られる同社とモータースポーツの結びつきは深く、F1ではフォース・インディアの公式パートナーに。また、ウイリアムズとは戦略的技術提携を結びチームのデータを保護するためのテクノロジーを提供。
さらに、同社はモータースポーツのテクノロジーにスポットを当てたポータルサイト『アクロニス・モータースポーツ・ポータル(https://motorsport.acronis.com/)』を2018年2月に開設している。
そんなアクロニスとNIOフォーミュラEの間で交わされた契約は、2018年12月15日にサウジアラビアで開幕するフォーミュラE“シーズン5”から複数シーズンに渡ってバックアップやディザスタリカバリ、ファイルの同期と共有のソリューションといった同社のサイバープロテクション製品群をNIOフォーミュラEチームに提供するもの。この他、アクロニスではAIを活用することでチームの予測分析能力を強化させ、NIOフォーミュラEチームがより積極的にレースに臨めるようサポートしていくという。
「アクロニスの技術は、モータースポーツチームの多忙なライフスタイルに最適です。サイバープロテクションの5つのベクトルである安全性、アクセシビリティ、プライバシー、信頼性、セキュリティのすべてをカバーし、レース中でもファクトリーでもデータ管理において比類ない柔軟性を発揮します」と語るのはアクロニスのジョン・ザニ社長。
「我々はモータースポーツ界でもっとも革新的なチームのひとつと提携できることを誇りに思うとともに、これらから素晴らしいパートナーシップを築き上げていくことを楽しみにしています」
また、NIOフォーミュラEのジェリー・ヒューズ代表も「サイバーセキュリティとディザスタリカバリソフトウェアの世界的リーダーであるアクロニスを我がチームのパートナーとして迎えられたことを光栄に思います」と提携を喜ぶコメントを発表。
「我々は今、市街地レースという熾烈な世界にデータの予測分析能力という新しいメカニズムを取り入れたところで、アクロニスとの提携はより広範なNIOの事業にまで及んでいます。アクロニスはまさに、真のグローバルパートナーであり、この度の提携を誇りに思います」と語った。
日本のファンの間でも知名度のあるトム・ディルマン、オリバー・ターベイというふたりのドライバーを擁するNIOフォーミュラEチームが新たなパートナーを得てシーズン5を飛躍の年とするのか、まずは12月15日に行われる2018/19年シーズン開幕戦ディルイーヤE-Prixに注目してみよう。
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