メルセデスF1代表、敗因はペース不足と認めるも「最前列を独占しながらスタートでマックスを前に出したのは残念」
2021年F1メキシコGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは2位、バルテリ・ボッタスは15位でフィニッシュした。
スタート直後に3番グリッドのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がトップに浮上、ポールポジションのボッタスは後方からダニエル・リカルド(マクラーレン)にヒットされ、スピンを喫して後退、ハミルトンは2番手をキープして走行することに。
ハミルトンはフェルスタッペンのペースにはついていけず、後方のセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)からもプレッシャーをかけられたが、フェルスタッペンから16.555秒後れ、ペレスとは1.197秒差の2位でフィニッシュした。
ボッタスは1周目にピットイン、最後尾に落ちた後、リカルドのすぐ後ろを走り続けるが、抜くことができず、ピットストップ作業にも時間がかかってしまったことで、15番手に落ちてしまった。終盤、入賞の可能性が薄くなったころ、メルセデスは、レッドブルがファステストラップポイントを確保するのを防ぐため、ボッタスにソフトタイヤを履かせてアタックさせるが、クリアラップを取れず。再度タイヤ交換を行い、ボッタスは最終ラップでファステストラップを記録することに成功した。
ドライバーズ選手権では、ポイントリーダーのフェルスタッペンと2位ハミルトンの差は19点差に拡大。コンストラクターズ選手権では、首位メルセデスと2位レッドブルとの差はわずか1点に縮まってしまった。
チーム代表トト・ウォルフは「1コーナーで前の位置を維持できていたとしても、今回勝てたとは思わない。結局は(レッドブルに)ピットストップのあたりでやられていただろう」と述べている。
「ただ、コンストラクターズ選手権に関して、バルテリがターン1でスピンしてしまったのは非常に痛かった。我々は2台のマシンをフロントロウに並べながら、マックスにアウト側のスペースを与えてしまったようだ。さらにバルテリのスピンで、本来なら3位か4位で獲れたはずのポイントを失った」
トラックサイド・エンジニアリング・ディレクターのアンドリュー・ショブリンは、「うまくいかなかったことのほとんどが、最初の20秒間に起きた。とはいえ、結局のところ、我々には速さがなかった」と語った。
■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=2位
2番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
まず(優勝した)マックスにおめでとうと言いたい。今週末は彼らのマシンの方が速かった。僕たちとしては、どうすることもできなかったよ。
僕は全力を尽くした。終盤のセルジオとのバトルはすごかったね。少なくともなんとか2番手を守ることができたことに感謝している。
これまで何度もやってきたことだから、ポジションを守ることは難しくなかった。ただ、彼らのマシンの速さがはっきりと分かった。セルジオは僕のすぐ後ろまで来て、ぴったりついて走り続けることができるんだ。彼の仕事ぶりは素晴らしかったよ。
レースは楽しめたし、今日可能なことはすべてやり遂げた。この後は、今後のレースの準備に集中して取り組む必要がある。これから2週連続でグランプリがあるからね。
■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
バルテリ・ボッタス 決勝=15位
1番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム→ソフト→ソフト
僕にとって不運な一日だった。ターン1に入るところで後ろからヒットされ、スピンしてしまった。その後はトラフィックに引っかかり、前に出ることができなかった。全力を尽くしたが、トラフィックのなかで走るとブレーキとエンジンがオーバーヒートしてしまい、厳しかった。そのため前のマクラーレンを抜くことができなかったんだ。
終盤は、ファステストラップを狙いに行ったが、少しおかしな状況だったね。コース上でスペースを見つけるのが難しかったんだ。最終的にはうまく決めることができて、レッドブルから1点を奪うことはできた。
全体的に見てあまりいい一日ではなかった。でも次のレースは来週の日曜にあるから、そこで強さを発揮できるだろう。
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