ウイリアムズF1、スーパーライセンス取得を目指すサージェントのため異例の措置。スプリント制の土曜フリー走行に起用
ウイリアムズF1チームは、2023年レギュラードライバーに起用する予定のローガン・サージェントを、F1第21戦ブラジルGP土曜プラクティスで走らせることを発表した。現在FIA F2選手権に出場するサージェントに、来年F1に昇格するために必要なスーパーライセンスポイントを稼がせることが主な目的とみられる。
来年、ウイリアムズは、ニコラス・ラティフィに代わって、育成ドライバーのサージェントをアレクサンダー・アルボンのチームメイトに選ぶことを決めているが、F2シーズン最終ラウンドのアブダビを終えるまでは、サージェントがスーパーライセンス取得の条件をクリアできるかどうかが分からない状況だ。
ライセンス申請を行うドライバーは、他カテゴリーでの成績に応じて与えられるスーパーライセンスポイントを40ポイント以上 申請前の3年間、あるいは申請の年を含めた3年間で獲得しなければならない。ペナルティポイントなしでシーズンを終えた場合には2ポイントが追加で与えられる。また、F1のフリープラクティスセッションで100km以上を走行した場合、1ポイントを獲得できる。
ウイリアムズは終盤3戦のアメリカ、メキシコ、アブダビのプラクティスでサージェントを走らせる計画を立てた。しかしメキシコでは赤旗の影響で、サージェントの走行距離は100kmにわずかに届かなかった。
そこでウイリアムズは、急きょ、今週末のブラジルGPのプラクティスでサージェントを走らせることを決めた。ブラジルGPはスプリントフォーマットの週末であるため、金曜にFP1と予選、土曜にFP2とスプリント、日曜に決勝が行われるスケジュールとなる。週末に2回のみ行われるプラクティスの1回を、アルボンに代わってサージェントが受け持つ形だ。
ウイリアムズのビークル・パフォーマンス責任者デイブ・ロブソンは、ブラジルでサージェントを走らせることについて「スプリントイベントの週末では異例なことであり、アレックスのマシンはすでにパルクフェルメ状態になるため、通常よりも困難な状況になる」と認めている。
サージェントは、今年のFIA F2を、ペナルティポイントなしにランキング8位以上で終えられれば、スーパーライセンスポイント40ポイント以上を確保することができる。最終ラウンドを前にした時点で、サージェントはランキング3位、ランキング10位とのポイント差は25ポイントとなっている。
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