アルファロメオF1、2022年シーズンはジョビナッツィに代わって周冠宇を起用。史上初の中国人F1ドライバーが誕生へ
11月16日(火)、アルファロメオ・レーシング・オーレンは、アントニオ・ジョビナッツィが2021年末にチームを離れることになり、2022年シーズンは周冠宇を起用すると発表した。現在アルファロメオに所属するキミ・ライコネンは今シーズン限りでF1を引退すると発表しており、さらにバルテリ・ボッタス(現メルセデス)の加入も決まっていることから、2022年のアルファロメオはラインアップを一新することになる。
上海出身で現在22歳の周は、2015から2018年までフェラーリドライバーアカデミー(FDA)に所属していた。2015年にイタリアF4でランキング2位を獲得し、2016年から2018年まではヨーロピアンF3選手権に参戦。2019年よりルノー・スポール・アカデミー(現在のアルピーヌ・アカデミー)に加入し、同時にルノーF1の開発ドライバーに就任した。
周は今年もリブランドされたアルピーヌF1で引き続き開発ドライバーを務めており、第9戦オーストリアGPではフリー走行1回目に参加した。また現在はF2で3年目のシーズンを迎えており、第6戦ロシアを終えた段階でドライバーズランキング2位につけている。
アルファロメオからのF1デビューが決まった周は、F1ドライバーになる夢が実現したと語り、中国のモータースポーツにとって画期的なことだとコメントを発表した。
「僕は子どもの頃から、自分が情熱を傾けているスポーツにおいてできるだけ高いところに登りたいと夢見ていた。そして今、その夢が実現した。過去に多くの若い才能ある人をF1に導いてきた象徴的なチームで、F1のキャリアをスタートさせることは、僕にとって名誉なことだ」
「世界レベルの才能を持つバルテリ・ボッタスとともに、僕のスポーツの頂点であるF1への計り知れない挑戦の準備が整ったと感じている。この機会を与えてくれたアルファロメオ・レーシング・オーレンに感謝している。来年の目標は、可能な限り多くのことを、可能な限り早く学ぶことだ」
「F1において初の中国人ドライバーとなることは、中国のモータースポーツの歴史にとって画期的なことだ。僕に多くの期待がかかっていることは承知しているが、より多くのことを成し遂げるためにもこれまで同様にそれをモチベーションにしていくつもりだ」
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