プロスト「F1では裕福な家庭の子弟が有利」。自身の経験を振り返りつつ、メルセデスのやり方にチクリ
フォース・インディアF1チームがローレンス・ストロールに買収されたことで、エステバン・オコンは2019年は控えにまわることになると見られているが、彼の強力なサポーターのひとりでありルノーのアドバイザーを務めるアラン・プロストは、そのことを大変残念に思っている。
この夏、ルノーはメルセデス傘下ドライバーであるオコンと来季に向けての契約間近だったが、直前になって翻意し、7度のグランプリ優勝経験者であるダニエル・リカルドとの契約を決断した。
後にトト・ウォルフはこの行為を激しく非難しており、ルノーが嘘をつき政治的に立ち回っていると批判した。
オコンのフォース・インディアでの運命は、ストロール率いる投資家集団によるチーム買収によって閉ざされてしまった。この動きにより、モータースポーツのキャリアにおいて億万長者の父親から財政支援を受けているランス・ストロールに、当然のことながら道が開かれることになった。
「資金なしにF1に到達するのは、今日では非常に困難なことだ」とプロストはL’Equipeに語った。
「ドライバーのキャリアはとても早い段階で始まる。4歳の子供がジュニアランクのレースに進む前にカートに出場する。それには多くの資金面の支援が必要とされる」
「エルフが提供していたようなドライバープログラムはすでに存在しない。したがって裕福な家庭出身のドライバーが有利になる」
「将来に備えて、彼らは旧スペックのマシンでテストプログラムを行なうという恩恵を受けるのだ」と4度の世界チャンピオンであるプロストは付け加えた。
「チームオーナーだったころ、私もまた才能あるドライバーと、資金があるドライバーのどちらかを選ぶという困難に直面していた。もし前者を選べば、財政面で大きなリスクを負うことになる」
F1のマニュファクチャラーが支援しているような現在の若手ドライバープログラムについて、プロストはドライバーを適切なタイミングでF1に送り出す重要性を強調した。
「ジュニアプログラムはドライバーをトップレベルへと導くものだ」と彼は付け加えた。
「しかし適切な環境に適切なタイミングでドライバーを送り出さなければ、仕組み自体がうまくいかなくなってしまう。ならばなぜドライバーを抱え込むのか?」
「トト・ウォルフはルノーを批判した。だがなぜ、メルセデスでバルテリ・ボッタスとオコンを交代させなかったんだろうね」
「メルセデス」をもっと詳しく
「メルセデス」のニュース
-
F1オーストラリアGPのスチュワードを務めたハーバート、アロンソへのペナルティをめぐり「殺害予告を受けた」と明かす4月27日6時50分
-
【ロッテ】連敗脱出へ メルセデスが27日の楽天戦に先発「常にアグレッシブさを忘れずに攻めの投球を」4月26日16時56分
-
ロッテ・メルセデス「チームの連敗止める」 27日の楽天戦に先発4月26日15時39分
-
訂正-メルセデス、中国パートナーとの提携に投資継続 「戦略上重要」4月25日16時23分
-
フェルスタッペン陣営との交渉を仄めかすメルセデスF1に対し、レッドブル代表は不満「チームのことに時間を費やすべき」4月25日11時55分
-
メルセデスF1、2026年のフェルスタッペン獲得を計画か。マネージメント陣との交渉を示唆4月25日11時45分
-
2024年F1第5戦中国GP決勝トップ10ドライバーコメント(1)4月23日11時30分
-
ハミルトン「極端なセットアップ変更が、かつてないレベルのアンダーステアを引き起こした」メルセデス/F1中国GP4月22日17時30分
-
UAW、独メルセデスのアラバマ工場に照準 VWの労組結成受け4月22日9時18分
-
スプリント2位のハミルトン、セットアップの実験後に予選18番手「悪くなりようがないと思ったけど違ったね」F1中国GP4月21日10時9分