FIA、メルセデスの再審請求についてのヒアリングを18日に実施へ。フェルスタッペンのインシデントに関する新証拠を審査
F1第19戦ブラジルGP決勝で起きたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)のインシデントについて、メルセデスが再審理を請求したことを受け、再審理を行うかどうかを判断するためのヒアリングが、11月18日に実施されることが決まった。
首位を行くフェルスタッペンにハミルトンが追いつき、激しいバトルが繰り広げるなか、48周目のターン4で、フェルスタッペンが防御した際、ハミルトンをコース外に押し出す形になり、自身もコースから外れた。両者はそのまま走行を続け、後にハミルトンがオーバーテイクを成功させて優勝を飾った。
ターン4の一件について、レースコントロールが記録したと発表した後、スチュワードは審議の必要なしとの判断を下した。審議すら行われなかったことにメルセデス代表トト・ウォルフは強い不満を示しており、レース直後の正式なチームリリースにおいて「マックスはターン4でルイスを押し出したが、ルイスは巧みに接触を避けた。最高のドライバーたちの姿を見ることができたのは素晴らしいが、5秒ペナルティを出さないというのはいかがなものか? 冗談じゃないぞ!」と発言している。
FIAディレクターのマイケル・マシは、フェルスタッペンがターン4に入る時点の前方向の車載映像が入手できないままに、審議不要の判断を下していたことを明らかにした。この映像は、火曜になってから公開された。
メルセデスはその日の午後、このインシデントを改めて調査するよう求めたことを明らかにした。
「メルセデス-AMGペトロナスF1チームは、ブラジルGPでの48周目の44号車と33号車の間に起きたターン4でのインシデントに関して、スチュワードがその決定を下す時点で入手できなかった新たな証拠に基づき、本日、国際競技規則第14.1.1条の『再審の権利』を要求したことを発表する」と11月16日のメルセデスの声明には記されている。
メルセデスの言う新たな証拠のひとつは、レース後になって公開されたフェルスタッペンの車載映像であるとみられる。
再審請求がなされた場合、まずはスチュワードは、これを受理するかどうかの審査を行うことになる。そのためのヒアリングが、カタールGP前の木曜に実施されることが決まった。
再審理を実施させるためには、メルセデスは、決定が下された時点では関係者が入手することができなかった「重大で、関連性のある新しい要素」をスチュワードに示す必要がある。提出する証拠がその基準を満たしていないと判断された場合は、再審請求は却下される。証拠が有効と認められれば、スチュワードが詳しい調査を行う。
メルセデスとレッドブルの代表者が出席するヒアリングは、18日のカタール時間17時(日本時間23時)にスタートする。
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