フィリップモリス、フェラーリF1とのタイトルスポンサー契約を終了か。規模縮小でパートナーシップ継続の可能性
長年にわたってスクーデリア・フェラーリをサポートしてきたタバコ会社大手のフィリップモリス・インターナショナル(PMI)は、2022年にはタイトルスポンサー契約を終了してパートナーシップを縮小する見通しであると考えられている。
かつてはマールボロのロゴをフェラーリのマシンに飾ってきたPMIだが、世界的にタバコ広告への規制が厳しくなるのに伴い、タバコブランドのロゴを掲載することが難しくなってきた。それでもPMIはフェラーリへのサポートを継続し、近年ではキャンペーン名である『Mission Winnow』(注・同社は「進歩のためのチェンジ・ラボ」と説明)を使用している。しかし、チームの正式名称を「スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ」としているフェラーリは、国によっては『Mission Winnow』のロゴすらつけずに走っている。
今年に入って、PMIにはF1に年間6,000万ドル(約68億円)以上の投資をすることを控えたい意向があることが分かった。
フェラーリ側は現状よりも大幅に規模を縮小したとしてもPMIとのパートナーシップを継続したいと考えており、両者は交渉を重ねた結果、来年から少なくとも3年間の契約を結ぶことで合意したとみられる。
F1第19戦ブラジルGP後、フェラーリのチーム代表マッティア・ビノットは、PMIとの関係についてこう述べた。
「今も今後への進め方についてPMIと話し合いを続けている。我々との提携を維持してくれる可能性は非常に高い。ただ、タイトルスポンサーとして残るわけではないかもしれない」
「できるだけ早く発表を行うつもりだ。どのような形のパートナーシップを結ぶのかについては、マシンにブランドロゴをつけるということよりも、権利関係についての話をしている」
パートナーシップについての契約発表は、今シーズンが終わった直後になされるものとみられている。
PMIは、『Mission Winnow』としての活動も簡単ではないことに不満を抱いている。
「『Mission Winnow』は世界中のあらゆる法律や規制を尊重し、この件におけるイデオロギーを説くことなく対話を続け、共通の価値観に基づいた堅実なパートナーシップを構築する方法を見つけようと、大きな努力をしている」とPMIのグローバルイベントパートナーシップ担当副社長リカルド・パリノ氏は言う。
「もちろんこれは難しいことだ。しかも非常に懐疑的な見方に直面していることにより、状況はより困難なものになっている。しかしながら我々は論争を巻き起こすつもりはない。革新的なアイデアを実行することによりポジティブな変化をもたらすようなコミュニティを築き上げるため、世界中の今のパートナーシップを再構築することに取り組んでいる」
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