フェルスタッペンが今季7回目のポール獲得、ペレス2番手。レッドブルが4年ぶりに最前列を独占【予選レポート/F1第22戦】
2022年F1第22戦アブダビGPの予選が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得した。2番手はセルジオ・ペレス(レッドブル)、3番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)となっている。角田裕毅(アルファタウリ)は12番手だった。
現地時間午後2時半から行われたFP3では、ペレスがトップタイム。フェルスタッペンが2番手につけた一方で、ルイス・ハミルトン、ジョージ・ラッセルが3、4番手とメルセデスもしっかり食い下がっている。日がとっぷりと暮れ、急速に路面温度の下がっていく午後6時からの予選でも、レッドブルが速さを見せることができるだろうか。
予選Q1スタート時の気温は29度、路面温度は34.5度まで下がった。FP3開始時に比べると、気温は1度ほど、一方路面温度は12度以上下がった。降水確率は、この日も0%だ。
セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)にとっては、F1最後の予選。これまで通算57回のポールポジションを獲得してきたが、今季最高位はイモラ、モナコ、バクー、そして大好きな鈴鹿での9番手だ。ベッテルを含む8人が出て行った最初のアタックでは、角田がトップ。ただしタイムは1分26秒135と、決して速くはない。アタック中の渋滞は避けたいが、コースインのタイミングが遅いほど好タイムが期待できる。その兼ね合いが、このサーキットは本当に難しい。
上位勢は開始後7分前後から次々に出て行った。まずはペレスが1分24秒820でトップ。選手権2位をペレスと争うルクレールは、コンマ4秒以上遅い。そしてフェルスタッペンが、1分24秒754のトップタイムを叩き出した。レッドブルが1-2番手を占め、カルロス・サインツ(フェラーリ)が3番手、4番手ルクレール、5番手ラッセル、6番手ランド・ノリス(マクラーレン)。ハミルトンは7番手に留まった。
その直後にアルファタウリの2台が、早めのタイミングで2セット目のアタック。角田が10番手、ガスリーは0.006秒差で11番手だ。これでは安全圏ではないと判断したか、2台は3セット目のソフトで最後のアタックに出て行った。8番手エステバン・オコン(アルピーヌ)以下も、2セット目のニュータイヤでQ2進出を狙う。
ガスリー、角田はいずれもスタートライン直前の渋滞に捕まり、セクター1で自己ベストを更新できない。それでも角田は10番手まで順位を上げて、Q2進出。しかしガスリーは17番手に終わった。他のQ1落ちは、16番手のケビン・マグヌッセン(ハース)、18番手のバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、19番手アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、20番手ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)だった。
Q2はまずメルセデスの2台が、中古ソフトで出て行った。ハミルトンはQ1で発生したブレーキの問題が、まだ解決できていないようだ。1セット目の順位は、ペレス(1分24秒419)、フェルスタッペン、サインツ、ノリス、ルクレール、ラッセル。レッドブルの2台とノリスは、ニュータイヤだった。角田は中古ソフトでも11番手の速さを見せた。ペレスにコンマ4秒差をつけられたフェルスタッペンは、「何だかわからないけど、リヤのグリップがまったくなかった」と訴えている。
2セット目のアタック。ハミルトンがペレスからコンマ3秒落ちの2番手、ラッセルも4番手につけた。しかしその後ルクレール、サインツが2、3番手に上がった。4番手にはフェルスタッペン、ハミルトン5番手、ノリス6番手、ラッセル7番手、そしてベッテルは8番手で今季5回目のQ3へ。9番手オコン、10番手ダニエル・リカルド(マクラーレン)。Q2落ちはフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、角田、ミック・シューマッハー(ハース)、ランス・ストロール(アストンマーティン)、周冠宇(アルファロメオ)だった。
Q3も最初に出て行ったのは、メルセデスの2台。今回は、ともにニュータイヤだ。1セット目のアタックで暫定ポールを獲得したのは、1分23秒988のフェルスタッペン。サインツが0.293秒差で2番手。ペレス3番手、ルクレール4番手、ハミルトン5番手、ラッセル6番手。フェルスタッペン、サインツはトラックリミットを越えたかに思われたが、ぎりぎりセーフだった。
そして最後のアタック。セクター1最速は、ハミルトン。セクター2はペレスが速さを見せた。そしていずれのセクターも最速ではなかったフェルスタッペンが、1分23秒824のタイムでポールポジションを獲得した。0.228秒落ちで、2番手ペレス。レッドブルのフロントロウ独占は、2018年メキシコGPでのリカルド、フェルスタッペン以来だ。3番手ルクレール、4番手サインツ、5番手ハミルトン、6番手ラッセル、7番手ノリス、8番手オコン、そしてベッテルは今回も、予選9番手だった。10番手リカルド。
フェルスタッペンのポールポジションは今季7回目、そしてキャリア20回目だった。さらにアブダビでは3年連続となり、過去2回はポール・トゥ・ウインを果たしている。
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