中田翔は中日移籍か 想定される「起用法」やポジション争いの「ライバル」は?
注目される中田の移籍先。果たしてどんな決断を下すのか(C)Getty Images
巨人を自由契約になった中田翔内野手の移籍先は、報道を総合すると中日が優勢の様相だ。複数球団の争奪戦が想定されたが、表立って獲得の意思を示したのは中日のみ。立浪和義監督が2013年WBCでの「師弟関係」を引き合いに出しながら、ラブコールを送っている。
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過去5度のシーズン100打点を記録したスラッガーの存在は、慢性的な得点力不足のチームにとって、これ以上ない「切り札」と言える。仮に中田の中日入団が決まった場合、どのような起用法が想定されるか。また、中田とポジションを争うことになる選手は誰なのか。
中田は2021年夏の巨人移籍後、一塁でのみ守備記録が残っている。外野を守ったのは日本ハム時代の2018年が最後だ。
今季は自身のケガや若手の台頭で92試合出場に留まったものの、昨季は109試合で24本塁打68打点をマーク。守備面でもゴールデン・グラブ賞を獲得している。来年4月で35歳になるものの、健康であれば移籍後も100試合程度、一塁での先発出場が見込めるだろう。
中日は長年、ダヤン・ビシエドが「4番・一塁」のポジションに鎮座してきた。それが今季、わずか6本塁打に終わり、立場が危うくなっている。それでも、NPBでの8年間で1003安打を放ったシュアな打撃は健在。中田が出場機会を確保するには、まずビシエドとのポジション争いを制す必要がある。
また、宇佐見真吾も捕手登録でありながら一塁での起用が考えられる。今季はシーズン途中で中日に加わると、8月には3度のサヨナラ打を放つなど、持ち前の強打と勝負強さで一気にファンの心をつかんだ。秋季キャンプでも捕手と一塁の両方で練習を重ねており、チーム事情によっては一塁起用の比重が高まってくるかもしれない。ちなみに中田とは「元巨人」という共通点がある。
若手では石川昂弥が一塁を守るケースが想定される。類稀なる長打力でチームの将来を嘱望される三塁手だが、左膝の大ケガを負って以来、本来のパフォーマンスができない状況に陥っている。打撃面では今季、自身初の規定打席到達&2ケタ本塁打を記録。少しずつキャリアを積み重ねており、その過程で膝の調子を考慮して一塁を守らせる判断があってもおかしくない。その他には、鵜飼航丞や福永裕基らの一塁オプションも考えられる。
ここまで中日の一塁事情を振り返ってみると、国内FA権取得で「日本人扱い」になったビシエドの処遇次第な部分もあるが、巨人に残り続けるよりは中田の出場機会、先発出場の機会が増えるのは間違いないだろう。果たして、どのような判断を下すのか。楽しみに待ちたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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