帰ってきた「俺たちのビシエド」 見たいのは中田翔との「共存」 交流戦で実現なるか

2024年5月17日(金)12時20分 ココカラネクスト

2軍で腐らずに結果を出し、1軍昇格を果たしたビシエド。そのメンタル面も評価に値する(C)産経新聞社

 中日に「俺たちのビシエド」が帰ってきた。5月16日、ダヤン・ビシエドが今季初の1軍登録。球団史に残る「愛され助っ人」の帰還に、本拠地・バンテリンドームナゴヤは大いに沸いた。

【動画】昇格初日にいきなり2安打!今季初スタメンのビシエドが放ったシーズン初安打の映像

■2軍で好成績をマーク

 ビシエドは過去8年間で通算1003安打&138本塁打を放つも、近年は打撃不振が指摘されていた。昨季は来日ワーストの6本塁打、OPS.641に終わっている。

 そこに、中田翔の獲得が追い打ちをかける。低迷するチーム、とりわけ打線の得点力不足を解消する切り札の獲得は球界にインパクトを与えたものの、ビシエドにとっては同じポジションを争うライバル。年齢も1個しか変わらない(ビシエドが1歳上)。国内FA権を取得し「日本人扱い」となったビシエドは背水の陣で今季に臨んだ。

 キャンプ〜オープン戦でのレギュラー争いに敗れ、ビシエドは開幕2軍スタートに。並の選手ならここで落ちてしまうものだが、30試合出場で打率.316をマーク。チーム最多の3本塁打&11二塁打と長打力も錆びついていないことをアピールし、1軍の座を勝ち取ったのだ。

■復帰戦は2安打

 16日の阪神戦は「6番・一塁」でスタメン出場。前日に中田が自打球の影響で登録抹消、午後2時に昇格の連絡を受けたというから、急遽の合流で即スタメンとなった。

 最初の打席は2点ビハインドの2回、1死二塁で回ってきたが一塁へのファウルフライ。相手先発・西勇輝のチェンジアップに崩された。

 待望の初ヒットは第2打席に訪れた。6点差に開いた4回、2死一塁からセンター前へ。苦手とするインハイのシュートに詰まりながらも、力で持っていった。さらに次の打席でもビシエドはセンター前へヒットを放ち、8回の第4打席後にお役御免。1軍復帰戦は4打数2安打と好スタートを切った。

■見てみたいのは中田との「共存」

 中田が不在ということで、しばらくはビシエドが一塁スタメンを担うだろう。一方で見てみたいのは2人の「共存」だ。

 5月28日からのセ・パ交流戦では、例年通りパ・リーグ本拠地試合にてDH制が採用される。ここで一塁とDHを2人で分け合ってもらいたい。そうなれば、打線の破壊力、得点力も上がってくるはずだ。

 中田が戻ってきてからが本当の勝負。実力者同士の切磋琢磨がチームを強くする。

[文:尾張はじめ]

ココカラネクスト

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