ホンダF1田辺TD予選後会見:セクター2の攻撃的な縁石にも対応「今のところデータ異常はなし。信頼性は確実に向上」
ルイス・ハミルトン不在のF1第16戦サクヒール予選。それでもメルセデスの壁は、依然として厚かったということか。マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はポールシッターのバルテリ・ボッタス(メルセデス)に0.056秒、2番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)に0.03秒の超僅差まで迫ったものの、今回も3番手に終わった。
さらに予選Q2をミディアムタイヤで通過できなかったことから、決勝レースはソフトでのスタートとなる。ミディアムを履くメルセデス勢に対し、どれだけのハンディキャップとなるのか。予選を踏まえてのレースの見通しを、ホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターに語ってもらった。
────────────────────
──まずは予選を振り返ってください。
田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):1周が短く、ラップタイムが速いこともあって、数字上のタイム差は非常に小さかった。そのなかでもさらに僅差で、フェルスタッペンは3番手でした。さらに(ダニール)クビアトが6番手、(ピエール)ガスリーが9番手という結果を取れたことはよかったです。(アレクサンダー)アルボンの12番手は残念でしたが、総合的にはいい順位からのレーススタートになると思っています。
──レースは87周という、過去最多の周回数です。
田辺TD:はい。周回遅れのクルマも、かなり出てくるでしょうね。それをどううまく処理するか。そしてピットイン後、いかに空いたところでコース復帰するか。その辺りが、忙しいレースになりそうです。
──Q2でミディアムタイヤを狙ったのがうまくいかずに、レースはソフトタイヤでのスタートになります。そこは、どう考えてますか。
田辺TD:最初のミディアムでのタイムがQ2落ちギリギリで、本来の速さを出しきれなかったですね。前の2台のメルセデスが、ミディアムで出る。レース中のタイヤのタレ、摩耗を考えると、どうなるか。実際に走ってみないとわからない部分もあり、楽しみにしています。
──今回のレイアウトでは、セクター2の路面が非常にバンピーだったり、攻撃的な縁石だったりで、車体がいろいろなダメージを受けています。それに対してパワーユニット(PU)は、何か対策をとっていますか。影響は出ていませんか?
田辺TD:今のところは、影響はないですね。バンプなど下からの入力は、ベンチテストでの再現が難しい。そのため以前から、実際にコースを走ってみて初めて発生したトラブルもいくつかありました。その度に対策を講じ、信頼性を上げてきたわけですが、今回は今のところはデータ異常は出ていません。
さらにレースになると通過速度も遅くなるし、縁石に激しく乗らないようにするなど、走り方も変わる。あくまで今のところですが、心配はしていません。
──以前はバンプの衝撃で、MGU-Kのシャフトにダメージを負ったこともありました。強度を上げるなどの対策をとってきたわけですね。
田辺TD:はい。その経験を活かして、強い入力にどう対応するか。設計に反映させています。信頼性は、確実に向上してます。
──先週末のロマン・グロージャン(ハース)の事故では、バッテリーが燃えたりもしているようです。メーカー間で対策を話し合ったりする予定は?
田辺TD:現時点ではFIAが事故調査を始めたところです。ダメージを受けた車体を検証して、今後どうするかの話し合いは、これからですね。
「メルセデス」をもっと詳しく
「メルセデス」のニュース
-
ロッテ4年ぶりの7連勝、先発メルセデスは今季初白星…西武は連敗を8で止める5月25日21時20分
-
ロッテが4年ぶり7連勝!メルセデス8回無失点で今季初勝利 ソトが援護5月25日18時5分
-
ロッテ・ソト、二塁打と5号ソロで打線牽引「先発のメルセデス援護したかった」5月25日17時21分
-
【ロッテ】4年ぶり7連勝…メルセデス“無援護”地獄乗り越え待望の今季初勝利5月25日16時20分
-
ロッテ・ソトが5号ソロ「何とかC.C.を援護したかった」メルセデス5回まで1安打無失点5月25日15時12分
-
ロッテ・メルセデス—ソフトバンク・大津亮介…スタメン発表5月25日13時16分
-
ハミルトン初日2番手「うれしい驚きだが、ロングランに課題」ラッセルは新ウイングをテスト:メルセデス/F1モナコGP5月25日11時58分
-
F1モナコGP FP1:わずかに雨が降るも、ドライでハミルトンがトップタイム。RBは角田8番手、リカルド9番手5月24日21時46分
-
【タイム結果】2024年F1第8戦モナコGPフリー走行1回目5月24日21時32分
-
太田格之進が加わったクラフト・バンブーがスーパー耐久富士24時間初参戦で予選最速。メルセデスが上位独占5月24日18時37分
スポーツニュースランキング
-
1球宴3度出場の元MLB戦士が大谷翔平に“疑念” 水原容疑者の違法賭博騒動にまさかの意見「突然、物語が変わった」 ココカラネクスト
-
2 【訃報】グレイソン・マレーが突然の死去 米ツアー2日目に棄権した翌朝に…原因は未発表 ALBA Net
-
3大谷翔平が“史上5人目の快挙”へ! 第1打席に左前打で4試合連続安打 打率「.350」維持なら歴史的記録を達成 ココカラネクスト
-
4批判殺到!どこ投げてんだよ…! 大谷翔平、まさかの盗塁で“異変”が起きた…!? 相手捕手のリアクションがヤバすぎる 「古田さんも思わず苦笑」「さすがに無謀w」 ABEMA TIMES
-
5ドジャース指揮官 大谷翔平は左ハムストリング打撲で全力疾走回避「少し痛めている。張りではなく打撲」 スポーツニッポン