寒ッ! 厳寒の富士でのスーパーフォーミュラ・ライツ専有走行でドライバーから思わぬ悲鳴
12月17日から、静岡県の富士スピードウェイで全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の2020年最終ラウンドとなる『REBELLION 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第15戦・第16戦・第17戦』の専有走行がスタートした。ただ、専有走行1回目開始時の気温は3℃ほどと非常に冷え込みが厳しく、ドライバーたちから思わぬ“トラブル”が聞こえてきた。
すでに前ラウンドの鈴鹿で2020年のチャンピオンが宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)に決まったものの、ベテランの本山哲と山本左近の参戦、2021年に向け好結果を残したい多くのドライバーたちの思いなど、熱戦が期待されるスーパーフォーミュラ・ライツ最終ラウンド。ただ、今週に入ってから全国的に強い寒波が襲っており、12月17日の専有走行1日目の富士も厳しい冷え込みのなか迎えた。
8時50分にスタートした専有走行1回目では、ピットレーンやメインストレートの一部は日陰となっており、気温はチームの計測によって異なるが1〜3℃、路面温度は8℃程度という状況。そんななかで各車は走行開始からブレーキの焼き入れなどチェックを行っていったが、そこでドライバーから無線で悲鳴が聞こえてきた。
「寒い!」
当然、フォーミュラカーはコクピットの上部が開いており、河野駿佑(RS FINE K&N 320)によれば「風はそこまでコクピットに入ってくるわけではないです」というものの、問題は手だ。ダラーラ320に限らず、近年のフォーミュラはステアリングを切ると手がコクピットの外に出るが、寒風が直撃し手がかじかんでしまうというのだ。
「最初、まだ本気で走っていないときが辛かったです。その後、本気で走ってきたときには体も温まるので大丈夫だったんですけどね。午後は大丈夫でした」と河野。
ちなみに河野の場合、チームがこの時期のピットに欠かせないヒーター『ホカット』の上で温めた缶コーヒー2本を急遽ピットインのたびに河野に渡し、コーヒー缶を握ることで暖ををとっていたとか(飲むわけではない)。
同様の声は、他のドライバーからも聞こえた。阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)は「トヨペット100Rコーナーが本当に冷たかったです。ドライビングが難しい……というほどではなかったですが、連続周回したときにどうか、ですよね。例えばレースで20周走ったときにどうなるかだと思います。日曜の朝の時間がすごく早いので、そこでどうなるんでしょうね」という。
「あとは足先がちょっと冷えます。ちなみに、レーシングカートでは以前、僕のチームメイトが真冬に手が凍傷になったこともあります。なので薄いゴム手袋をレーシンググローブに下に着けていたことがありますよ」
同様に手の寒さについて、今回参戦する山本左近(REBELLION Buzz 320)にも聞くと「午前中の走り出しの5周くらいはかなり寒かったですね。走っていると手先の感覚がちょっとなくなってくる感じはありましたが、午後はあまり気にせず走ることができました」という。
また、前週オートポリスでフォーミュラ・リージョナルをドライブした本山哲(REBELLION Buzz 320)は「朝は本当に寒くて、正直5周目くらいにタイヤが温まると同時に手が“終わった”感じ。一度ピットに入って温めたくらいです。それが言い過ぎじゃないくらい冷たかったですね。これが日曜の8時となるとどうなるんだろう……というくらいです」という。
「体は全然大丈夫で、タイヤもウォームアップが良く、滑ったり危ないような状態はなかったです」
この週末のスーパーフォーミュラ・ライツは、12月19日の公式予選は9時20分から、第15戦は13時25分から、第17戦の決勝は12月20日の12時10分からなので問題はなさそうだが、多くのドライバーたちが心配するように、12月20日の7時45分にコースインがスタートする第16戦はかなりの冷え込みになりそう。かといって対策をとるのも難しく、悩ましいところだ。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年は異例とも言えるカレンダーが組まれているが、日没の関係もあり、タイムスケジュールはどうしても朝に早くならざるを得ない。これが2020年最終ラウンドということもあり、まずはなんとか無事に終わることを願おう。
「走行」をもっと詳しく
「走行」のニュース
-
F1マイアミGP FP1:フェルスタッペン最速。角田はミディアムタイヤで8番手、アルピーヌ勢がトップ10入り5月4日2時49分
-
【タイム結果】2024年F1第6戦マイアミGPフリー走行1回目5月4日2時33分
-
デビュー戦のGAINER TANAX Zは波乱の一日を送るも、予選で速さの片鱗を披露5月3日22時33分
-
サブバッテリー搭載のトラック等に最適!24V に初めて対応したCTEK走行充電システム 「D250T」「SMARTPASS120T」をジャパントラックショー2024にて展示します。5月3日15時46分
-
自民・武井俊輔氏、X投稿で同乗車のスピード違反発覚…「大変不見識だった」と陳謝5月3日9時10分
-
北陸新幹線の富山—金沢で一時運転見合わせ…走行中の「かがやき534号」で異音5月2日17時27分
-
走行アシスト機能を搭載した「電動アシスト付キャッチパレットトラック」と、後付け可能な「電動アシストユニット」が発売決定5月2日13時16分
-
マンハッタンで史上初のF1デモ走行を実施。ハミルトンがメルセデスW12をドライブ5月2日12時22分
-
F1スプリントのフォーマット変更で使えるタイヤの数は減少。走行量が減り「ファンにとって残念なこと」とアロンソ5月2日11時50分
-
同居男性をボンネットに乗せて数百メートル走行、殺人未遂容疑で42歳女を逮捕5月1日19時58分
スポーツニュースランキング
-
1立浪中日 ヤクルトにサヨナラ負けで5位転落 敗戦以上に尾を引きそうな”気になる兆候” ココカラネクスト
-
2U23日本代表のアジア杯優勝に「憂鬱」韓国チクリ「日韓戦で負けたのに…」 FOOTBALL TRIBE
-
3日本ハム・新庄監督 打率・083の清宮の2軍降格を決断 スポーツニッポン
-
4え、入ったの!? 大谷翔平、もはや人間じゃない 本人もビックリ…? どん詰まり“変態パワー弾”で見せた一瞬の“表情”にファン騒然 「マジかw」「怪力すぎる」 ABEMA TIMES
-
5大谷翔平に一体、何が起きたのか…? 豪快アーチ後のベンチ総出の盛り上がりがヤバすぎる 同僚から愛されまくる“ほっこりシーン”「テンション高っ!」「監督が一番嬉しそうw」 ABEMA TIMES