アルファロメオF1での初年度は「本当にいいシーズンになった」とボッタス。プレッシャーの少ない環境だったと振り返る
バルテリ・ボッタスは、他のF1ドライバーと同じように自分の仕事に専念しているが、コースを離れたところではアルファロメオからより多くの自由を与えられており、そのことに満足しているという。
強豪メルセデスでの5年間で、F1キャリアにおける10勝のすべてを達成したボッタスは、2022年初頭にアルファロメオに移籍した。競技の面では、アルファロメオへの移籍は明らかに格下げだが、F1に留まりたいと願うのなら避けられないことだった。
しかしコースを離れたところでの生活や精神的ゆとりという点では、ボッタスはメルセデスからアルファロメオに移ったことで、多くの荷を肩から下ろすことができた。また、おそらくはいくつかの束縛もなくなり、彼は自由に適切な息抜きができるようになった。
「COVIDのことがなくなってからは、また旅行が楽になった。レースとレースの間もとても充実した生活をしていると言えるよ!」とボッタスは『RACER』に語った。
「もちろん今もチームと仕事をしている。すべての会議に出ているし、ファクトリーにも頻繁に行っている。でもオフの時はクールなことをたくさんしている」
「以前は楽しいことをすると、ほとんど罪悪感を感じた。自分は楽しんではいけないという気持ちになっていたんだ! でも自分自身のことを深く知るにつれて、こうするべきだ、と考えることよりも、こうしたい、と思うことを多くやるようになった。だからプラスのエネルギーになることをするようにしている。自分自身のことを学んだことも一因だと思う。自分に少し甘くなって、やりたいことをできるようになったかもしれない」
たとえばボッタスは、メキシコとブラジルのレースの間にアルゼンチンに行き、アウトドアライフと大自然を満喫して、F1の仕事からのプレッシャーや束縛から気持ちを切り替えていた。
「メキシコとブラジルの間にアルゼンチンに行って、いくつかの場所に滞在した。そしてブラジルに向かったときには、精神的にとても新鮮な気分になっていた。他のことをやっていたからだね」
「年末は慌ただしいけれど、ちょっとした休みを取ると、少なくとも僕にとっては大きな違いになる」
「コースに行ったらレースをすることがすべてで、レースウイークに完全に集中する。でもオフの時はオフだ」
ボッタスはアルファロメオでの初シーズンのスタートを力強く切ったが、チームは開発面で新世代マシンを軌道に載せるのに苦戦したために、スランプに陥ってしまった。しかしボッタスは、「大きな期待」は抱いていなかったものの、アルファロメオでの初シーズンを全体的に楽しんだ。
「僕は楽しんでいるよ。特に最後の数戦では進歩が見られたから、いい感じだ。自分で準備をし、ゴールをリセットして目標を設定する時間があったから、プレッシャーの少ない環境であることは間違いなかった」
「最初の年に関しては大きな期待はしていなかった。特に冬のテストの後では、どうなるか予測するのは難しい」
「実際には本当にいいシーズンになった。もちろん中団でレースをするのはまた違ったものだが、僕はとても楽しんでいるよ。それに長期にわたってシートを確保していることもある。長い期間一緒に仕事をしていくことがわかっていると、余計なプレッシャーがなくなるからね」
「このチームの将来も本当にエキサイティングだと思う。多くのことが起きているから、僕は間違いなくその一部でいたいと思う」
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